こんにちは、S&Tの上村です。毎日ジメジメジメジメ嫌ですね〜💦

皆さんのところはいかがですか?

先日お客様とやりとりをしていて、おすすめのアーティストを紹介してくださいと言われました。いっぱいありすぎて誰を紹介しようかと悩みましたが厳選してご紹介させていただきました。お気に入りのアーティスト見つかると嬉しいなと思います。

そんなやりとりをしていて、わかってはいたものの、世界ではだいぶ大御所でも日本人がほとんど知らないアーティストってたくさんいるんだなぁと改めて思いました。私は30数年前からご紹介しているのですがいまだに日本人が知らない良い作家たくさんいますもんね。

そう言えばトーマス・ルフにしたって日本人が知るようになったのはここ15年ぐらいの話じゃないですか?

遅いですよね。😅

ま、早い遅いではないですが良い作家は美術愛好家を名乗るなら知っておいた方がいいですよね。そこには日本のアート界の特殊な事情が垣間見えるのですが、それはまたの機会に。💦

ご紹介した中でVija Celminsというアーティストがいますが、改めて画集など見直すと本当に素晴らしい作品の数々。今ではかなり大御所になっていますが、日本ではほとんど話題にのぼる事もありませんね。昨年のリヒターとの2人展は本当に行きたかった。

皆さんはご存知ですか?

かろうじて昨年の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したくらいですかね。今頃かと驚きを隠せませんでしたが、それでもこの文化賞だけは日本で唯一信頼できる賞な気がします。だって、遅いとはいえ話題にしているのはここだけですから。

私も30数年前に持っていた彼女の版画がありましたが、当時50万くらいで販売しちゃいました。今ではそれは500万円くらいになっちゃっていますが、それでも評価は低いような気がします。それはアート界のジェンダー問題も深く関係していますがそれはまた別の機会にでも。

そんなアーティストを知りたいならぜひS&Tへご相談くださいね。

入手できるかどうかはわかりませんがかなり皆さんの常識とは違いワクワクするはずです。自分で言うのもなんですが😅

イドリス・カーンなんかもそんなアーティストの1人ですがいまだに日本ではあまり聞いたことも見たこともありませんね。日本で持っているのはうちのお客様くらいじゃないですか?

ここのところのアートバブルが崩壊して変な投資みたいに訳もわからずに買っている方が減ってきたのは非常に良いことだと私は思っています。

バブル崩壊後も似たような感じでしたが、日本人って本当に学ばないですよね。😅

学ばないのか、教えないのかはわかりませんが…。

あくまで私見です。

まだまだご紹介しきれていない己の力不足も嫌になりますが、私のできることにも限りがありますのでご勘弁を。

もしなんじゃこりゃと思ったら一度S&Tへ足を運んで下さいね。怪しさマックスでお待ちしております。(笑)

というわけで本日の1品です。

Hearing Voices Violin Concerto, 2007 / Idris Khan
Digital c-type mount on aluminium
264.2 × 188 cm
Edition 6

1978年 イギリス バーミンガム生まれ イギリス ロンドン在住のアーティストです。

写真、ビデオ、彫刻を含む様々なメディアを通して作業しているカー ンの作品は、複数の画像を重ね合わせるという複雑なプロセスによっ て制作されています。

文学、歴史、芸術、音楽、宗教など、多様な文化的ソースを活用しながら、カーンは抽象と具象の間の空間に存在し、歴史、累積的な経験、そして時間が一瞬に形而上学的に崩壊するというテーマを語る、密に重層化されたイメージを伴う独自の物語を展開してきました。

カーンの考え方は写真よりも絵画的ですが、作品の制作には写真製版の複製ツールを使用することがよくあります。二次資料(楽譜、コーランのページ、後期カラヴァッジョの絵画の複製)を撮影またはスキャンし、スキャンのレイヤーをデジタルで構築します。これにより、コントラスト、明るさ、不透明度の微妙な変化を細かく制御できます。結果として得られる画像は、多くの場合、表面が顕著な光学的強度を持つ大規模なCプリントです。

カーンの作品は、彫刻と絵画にまで広がりました。彫刻作品では、鋼板、立方体、水平の石板などの素材を使用し、表面に楽譜や祈りのテンプレートをサンドブラストして、文化的、視覚的、映画的、時間的記憶がどのようにして濃密で共感覚的な全体に融合するかという探求を続けています。

彼の作品は、イギリスのロンドンにあるサーチ・コレクション、サンフランシスコ近代美術館、ニューヨークにあるソロモン・R・グッゲンハイム美術館、イスラエルのテルアビブ美術館、オーストラリアのシドニーにあるニューサウスウェールズ州立美術館、フィラデルフィア美術館、サンフランシスコのデ・ヤング美術館、フランスのパリにあるジョルジュ・ポンピドゥー・センターなどなど、世界中の多くの施設の永久コレクションに収蔵されています。

注目しておくべきアーティストの1人なんですけどね。😅

もちろんお問い合わせはS&Tまで。

それでは皆さん本日も良い1日を。