こんにちは、S&Tの上村です。昨日はセール2日目。久しぶりにいらっしゃったお客様とお話ししました。だいぶお会いしていなかったのですが、その間色々変化もあったようです。お互いの近況なども話しながら作品を鑑賞して頂きましたが『え〜っ!』と驚くようなことも。人生って常に変化しているんだなと改めて思いました。
呼び出しがあり急いでお帰りになっちゃいましたが、帰り際に『もう少し居たかった』と言っていたのが印象的でした。(笑)
久しぶりなので色々見ていないものもたくさんご用意させていただいていたので当然ですね。もう少し見たいと思っていただいて大変光栄でした。🤗
ちなみにS&Tは何度足を運んでいただいても大丈夫ですよ。ご予約とって頂ければたっぷりと堪能して頂きますのでたっぷりとお時間とって来て下さいね😆
さて、皆さんこの写真見ました?
こちらは『1839アウォーズ』と言う写真コンテストにエントリーされた作品。生成AI部門で3位入賞、一般市民が選出するピープルズ・ボートの同部門では優勝を果たしました。
『1839アウォーズ』はクリスティーズ、ファイドン、ポンピドゥー・センターに関わる業界のリーダーたちが審査する超一流のコンテスト。
AIの生成したイメージが、ここ数年の間にアートや写真のコンテストへと入り込み始めたのは皆さん周知のことですね。それは時に審査員をだまし、アーティストの間で不安や怒りを引き起こしていますが、そんな議論が常につきまとうAIの話題。
今回のこの写真はそんなAIの論争の潮目を変えそうです。
実はこれMiles Astrayさんが撮った本物の写真なんですね!!!!
優勝者が公表された後、アストレーさんは『1839アウォーズ』を運営する組織、クリエーティブ・リソース・コレクティブに事実を伝え、ソーシャルメディアを通じて今回の策略を明らかにしました。
アストレーさんはこのように述べています。
「私がこの本物の写真を1839アウォーズのAI部門にエントリーしたのは、人間の作るコンテンツの重要さがまだ失われてはいないことを証明するためだった。母なる自然と、それを解する人間は、今なお機械を打ち負かすことができる。そして創造性と感情は、単なる数字の羅列以上のものだ。当然ながら倫理上の懸念はあった。だから審査員と観衆には、このAIに対する一撃とそれが持つ倫理的意味の方が鑑賞者を欺くことの倫理的意味よりも重いのだと考えてもらいたかった。もちろんここには皮肉が込められている。後者はまさにAIがやっていることだからだ」〜Miles Astray談
その通りだと私も思います。
その後この写真は失格となります。規定に沿っていないので当然です。しかし、ここからここ数年のAI論争が新たな局面を迎えるのは間違いなさそうですね。
クリエーティブ・リソース・コレクティブを統括するリリー・フィアマンさんはこうインタビューに答えています。
『各部門にはそれぞれ独自の基準があり、コンテスト参加者の作品はそれを満たさなくてはならない。(中略)我々は他のアーティストが自身の作品によってAI部門で優勝するのを妨げたくはない』と。
ちなみにクリエーティブ・リソース・コレクティブは、AI部門と非AI部門をどのように審査、吟味したのかについてコメントはしていません。
今回の出来事、まだまだ人間の想像力はAIなんかには負けていないようです。😆
皆さんはどう思いますか?
それでは皆さん本日も良い1日を。