こんにちは。S&Tの上村です。昨日テレビを見ていて3つの中から一つだけ高額な作品を当てろというクイズが。パッと見て一目瞭然で、妻にその作家の名前まで言っていました。『外れたら今の仕事辞めるよ』と豪語して答えを待っていたのですが内心ドキドキでした。(笑)
今日ブログを書いていると言うことはもちろん正解でしたが。
ところで、アートショップファイナルのご案内を順次させていただいているのですが2月10日、11日、12日と勘違いされた方割といらっしゃったようです。そう言えば毎年2月と3月の曜日一緒ですよね。^^;
『アートショップファイナル』は3月10日(金)、11日(土)、12日(日)の3日間開催です。アートフェア東京とダダ被りなので覚えておいて下さい。お間違えのないように。
今回事前に出品作品などはお知らせしていないので、もし、「行きたいけど行けない。でもどんな作品が出ているのか気になる。」と言う方は3月10日のオープン時に出品リストをお送りしますので遠慮なくご連絡下さい。
いよいよかと私も日々カウントダウンしながら準備を進めております。お楽しみに。👍
さて、世界では『AIが作るアートは芸術なのか?』など白熱した議論が続けられていますが、AIばかりではなくこんなロボットも登場しています。
それがイタリアで開発された「ROBOTOR」。
簡単な操作で高度な彫刻を制作できるロボットなんだそうです。
イタリア国内で最も重要な大理石採掘場「カッラーラ」の街で開発されたそうです。誰もが知る彫刻家ミケランジェロの作品の多くもこの「カッラーラ」で採掘された大理石でできています。そのくらいメジャーな大理石の採掘地です。
長い伝統を持つ石材加工のノウハウを持ったこの街だからこそ実現できたロボットというわけです。まさに伝統と技術の融合ですね。
彫刻は過酷で危険な作業です。特に大理石の彫刻なんかは重くて硬いため作業は想像を絶する大変さです。ノミで怪我したり石が飛んできたりと大変な様子は想像に難くありませんよね。
また、石は力加減も難しく割れてしまわないように細心の注意を払わなければならなかったりと繊細な作業が求められるので精神的にもかなりきつい作業だということがわかります。
だから人間が作業した場合のケガや事故のリスクが回避できるように「ROBOTOR」が生まれたのは必然と言えるでしょう。
しかし、これもまたAIと同様に意見が別れているところです。
現に、機械に頼って作品を作っているうちに伝統ある「彫刻技術」が失われてしまうことを危惧している彫刻家もいます。また、芸術は心に浮かんだアイデアを手作業で形にする活動でなければならないという考え方もあります。
一方で現代の彫刻の現場においては、部分的な機械の使用が受け入れられている現状です。部分的に機械を使用するのはOKなのに、彫刻全体を機械で作るのはNGなのかという意見もあり論点は多岐にわたります。
これもまた難しいところで結論のない議論のような気がします。
彫刻家が考えながら制作する作品はその彫っている過程で迷ったりしながら彫っている線があらゆるところに見え隠れしているように思います。それが作品になんとも言えない魅力を与えているように思います。それが機械だとプログラムで彫られるのでそこには一切迷いなどない線になるんじゃないでしょうか。その辺の違いは出てくるんじゃないかなと私は思います。
いずれにしろ技術革新によるこういった議論は続いていくのでしょう。
やっぱりアートは面白いですね。
それでは皆さん本日も良い1日を。