こんにちは、S&Tの上村です。片方の耳が聞こえなくなってまもなく2年が経とうとしていますが、周りもだいぶ慣れてきたのかそれとも私が普通に会話しているので忘れているのかあまり触れられることもなくなっている今日この頃です。
しかし、初対面の方などにはやはり説明しておいた方が良いかなという場面では結構どのタイミングで言ったら良いのか悩みます。😅
じゃないといらない誤解を招くこともあるので…。
そうは見えなくても自分では意外と不便なんですよね。
自分がそんな事になってからじゃないと気が付かないこともあるんだと改めて実感している2年ですかね。
おかげで(?)私の興味の幅も広がってきました。
だから以前ならさほど興味を示さなかったであろうこんなニュースにも目を向けるようになっています。
それが『東京国際ろう芸術祭』。
私はろうというにはおこがましいほどの難聴ですが、聞こえない不便さはこの2年でちょっとだけわかってきました。自分がなってみないとわからないなんてちょっと恥ずかしいですが…。
ただ、将来万が一両耳が聞こえなくなった時のために手話なんかもこれから学ぼうと思っていますが、私にとっては完全に外国語です。😅
同じ日本語のはずですが、表現方法が異なるだけでこんなにちんぷんかんぷんなんて。
学ぶ前にすでに挫折しそうで、中々重い腰を上げられずにいたところにこんなニュースが私の目に飛び込んできました。
それが「手話のまち 東京国際ろう芸術祭2025」(日本ろう芸術協会・東京)が今年11月6~9日まで東京・杉並区で開催されるというニュース。
調べてみると手話・視覚言語を軸に、国境・言語・文化を越えて“目で観る舞台芸術”を集めた、国内唯一の国際舞台芸術フェスティバルなんだそうです。
見つけた時は私は『ほ〜』と興味津々でした。(笑)
総合ディレクターの方もろうの方だそうで、ちょっと信頼できますよね。
演劇や映画を中心とした国内外のろう芸術を紹介し、手話とろう文化の魅力を発信、多様な文化交流の場を創出するフェスだそうです。
これなら私も楽しくなってくるかなと興味を持ったんですね。
5月17日からチケットが販売されるということですが私も行きたいなぁなんて思っているところです。
中々自分がなってみないとわからないのは人間の常。それでも明日は我が身と思って備えておくといいですよ。
だってそんな事を言っている私もこんな風になっているのは想定外ですから。😅
いずれにしろ、耳が聞こえなくなった出来事がこんな風に私の興味の幅を広げてくれるとは思わぬ怪我の功名(?)ですかね。
楽しく頑張ろうと思います。楽しくないのは嫌ですからね〜(笑)
57歳の今からさらに進化していく私の将来が自分でも楽しみです。😆
というわけで本日の1品です。

Oil on canvas
170 x 549 cm
このバカでかい落書きのような絵画。すごいでしょう?
S&Tでもお馴染みのローズ・ワイリーの作品から。
ローズ・ワイリーは1934年イギリス生まれの画家です。ワイリーは、美術史や映画、漫画、カルト的なセレブリティなど、さまざまな視覚的ソースを用いて、大規模かつ広範に描かれたキャンバスを制作しています。創作過程における自発性を重視する彼女は、しばしばキャンバスの完成した部分にペイントやコラージュを施し、望ましい効果を追求します。このようなアプローチは、スケールのダイナミックな変化と多様な表面のテクスチャーを生み出しています。
彼女が世に出てきたのは70歳を超えてから。何かと年齢が話題になりますがそんなものどうでも良いと笑い飛ばされている感じがします。そんな彼女も今年は91歳なんですよね。
今月末からも個展が予定されている彼女はどこまでもチャレンジし続けています。
私なんかはまだまだひよっこだとある意味私にとっても勇気を与えてもらっています。(笑)
まもなくS&Tにも彼女の作品が額装が上がってくる予定ですのでお楽しみに。
それでは皆さん本日も良い1日を。