こんにちは、S&Tの上村です。だいぶ倉庫や本棚の整理も進んできました。連日頑張っていますが思った以上にヘトヘトです。思わぬ発見(?)があったりと作業の手が止まることもしばしばですが。😅

つい先日『マティス 自由なフォルム』展が国立新美術館で始まりましたが、そんなマティス関連の書籍も発見しました。

https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/matisse2024/index.html

何やら特装本のようでしたが買ったかなと記憶が曖昧で調べてみると現在も普通に販売しているようです。

しかし、現在の価格を見てビックリ。5万円くらいしていましたが、そんなにしたかなといくらで買ったかのかも調べました。ちょっと下世話ですが。💧

そしたらなんと、3万円しないで買っていました。そんなに古くない本でしたがそんなに上がるのか?とちょっと疑問に感じながらもちょっと嬉しかったです。(笑)

あとでゆっくり見てみようっと。

Henri Matisse Jazz ハードカバー – ファクシミリ, 2013/11/19

大掃除(?)もたまには楽しいもんですね。そんな文献もいろいろお見せできる日も近いかも?

最近は毎日お宝探ししている気分で整理楽しんでます。😆

もしかしたら皆さんのお家にも忘れていたお宝が眠っているかもしれませんよ。たまには整理してみて下さいね。

さて、『Prints』はいよいよ1週間後の23日から開催しますが、まだ作品届いていません😅

おそらくギリギリになる予定ですが、どういう風に展示しようか考えているところです。すでにご予約も何名かいただいておりますが遠慮なくご連絡くださいね。

お一人お一人ゆっくりとご覧いただきたいのでたっぷり時間とっていらっしゃって下さいね。

出品作品には超レアなものから最新作まで様々な版画作品が展示されます。そんな版画の話などもしながらゆっくり鑑賞して下さい。コーヒーもたっぷりとご用意しております。(笑)

急遽決まった展示ですが私も楽しみです。😆

出品作家はこんな感じ。
出品作家予定(一部)
ローズ・ワイリー、メイ・スティーブンス、アレックス・カッツ、Christiane Baumgartner、ジャン=リュック・ミレーヌ、伊東柾孝、湯浅克俊、他

思いつきで増えるかもしれませんがS&Tならではとご勘弁くださいね。💧

『Prints』という名の通り、版画はもちろんサイン入りのポスターなども販売します。ポスターといってもただのポスターではないことはもう皆さんお分かりですよね。今回はいつも以上に見応え十分です。期待して下さいね。

と自分でハードルを上げたところでここまでにしておきます。

というわけで本日の1品です。

KUMIKO #2 / 湯浅 克俊
Water-based woodcut on hand-made Japanese paper (Tosa Hanga OSM)
77.5cm x 60.5cm

S&Tではもうお馴染みですね。

湯浅克俊は1978年東京生まれのアーティストです。

一見、写真のように見える彼の作品は、自身で撮影した写真を基にすべて手で彫られています。光の陰影は彫りの深浅、幅の広狭で表現されており、その卓越した技術によって実際の空気感までをも感じさせ、寄り添う記憶や視覚の残像のようなイメージを織り成しています。
日本の木版画の立ち位置を、浮世絵から現代の視点、そして未来へ切り開いていく方法を真摯に追い求め、制作に反映させています。

昨年の山形での個展も記憶に新しいところですね。

昨年の個展から。
『普段私は長い時間をかけて版木を彫り、ばれんを使って紙に摺って作品を制作しています。一般的に木版画は彫刻刀による彫りあとを活かした表現や、多色摺りによる色の鮮やかさが魅力と言われています。しかし私は木版画とはイメージを創出するためのメディア(情報伝達のための媒体)であると考え、様々なイメージを作り出してきました。
昨年の夏、スイス人アーティストでハイパーリアリズムの先駆者であるFranz Gertsch(フランツ・ゲルチュ)の名を関した美術館で個展をする機会に恵まれたのですが、そのFranz Gertschさんが12月に亡くなられたことを聞きました。オープニングに参加するため美術館を訪れたときはお会いすることはできず、もうすでに体調が悪かったのかもしれません。彼はペインティングだけでなく大きな木版画も制作していて越前の和紙に摺っています。写実的な表現、木版画、和紙と私との共通点が多いことから勝手に親近感を感じていました。そんな彼の過去のインタビュー記事を読んでいたらこのようなことが書かれていました”nature is a mirror of time to which everything between birth and death…”。自然は生と死の間のすべての時間を映し出す鏡である。この文章を読んだ時、制作においても似たようなことが言えるのではないかと思いました。作品とは時間を映し出す鏡である。作品をいくら凝視しても費やされた時間を見ることはできませんが、確かに作品は膨大な時間を内包しています。線と線の間には私が考え、悩み、彫刻刀で彫ったすべての時間があるのです。』〜湯浅 克俊

そんな彼の最新作も1点展示されますのでぜひご覧いただければなと思います。

余談ですが制作大変だったようですよ。

それでは皆さん本日も良い1日を。