こんにちは、S&Tの上村です。昨日はちょっと疲れました。中々のんびりできない日々に加えやっぱり歩きはキツい。そんな時はいくら健康的とはいえ機動力に欠けるのを思い知らされます。😅

そんな疲れも吹っ飛んだ話題がこちら。サザビーズで人型ロボットが人工知能(AI)を使って制作した作品を初めて出品するというんです😮

『ん?』と思いますよね。

これまでのAIで生成した他の作品と違うのは、ロボットが制作したという事。

このロボットは英国の美術商エイダン・メラー氏発案の画家ロボットAi―Daです。

画家ロボットAi―Da

Ai―Daは目の中のカメラとロボットアームを使って絵画を描きます。Ai―Daはとりわけ美しいと評論家は評し、『神秘的なハシバミ色の目…素晴らしい唇…ふっくらして豊か、おいでと誘うソファのように』という論評もあります。

それはどうでもいいと思いますが。😅

その見た目が美しいだけでないのがAi―Da。

2年前、英貴族院で『私に主観的な経験はありません。私はコンピュータープログラムに依存しています。私は生きていません。それでも芸術を創作できます』と演説して通信・デジタル委員会を驚かせました。

凄いですよね。🤗

開発者のメラー氏は『過去を振り返ると、偉大な芸術家は全て、社会の変化や変遷に真に共鳴し、自身の作品を通してそれを探求している。だからそれをするために、機械に芸術を制作させる以上の方法があるだろうか』と言っています。

出品される作品は、英国の数学者で第2次世界大戦の暗号解読者だったアラン・チューリングの肖像画。AIとコンピューター科学のパイオニアとして知られるチューリングは、当時犯罪とされていた同性愛行為で起訴されて、服役ではなく化学的去勢を選びました。

そして2年後にシアン化物中毒のため死亡し、当時は自殺として扱われたが、疑問は何十年も残り続けました。

中々魅力的なモチーフのセレクトですね。

『マルセル・デュシャンがかつてと同じような目で芸術を見る我々の能力を拒んだように、Ai―Daは芸術家(および人間の延長)を同じような目で見る我々の能力を拒む。我々が好むと好まざるとにかかわらず、人間であることの意味は変化している。恐らくそれが、Ai―Daにこれほど心をかき乱される理由だ。彼女はこの変化を映し出している。多分、かなりあけすけに』と、メラー氏と研究者のルーシー・シール氏は昨年、アートニューズペーパーにそう記しました。

上から読んでも下から読んでもルーシー・シール(笑)

すみません。脱線しました。😅

Ai―Daはオークションを前にしてインタビューにこんな風に答えています。

『自分の言葉の「重要な価値」は新興テクノロジーに関する対話としての役割を果たせる能力にある。私はビジュアルアートの中の人間の形態を尊重し、思考を刺激する描写から着想を得ている』と。

驚きですよね。これまでのAIのものとは何だか違うような気がして目が離せません。

ついにここまで来ましたね。賛否色々あるものの決して無視することはできないでしょう。それが時代というものですよね。

さすがサザビーズ。その芸術の価値を初めてオークションで試します。

皆さんもご興味あればぜひいかが?

参加はコチラから。

https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2024/digital-art-day-auction-2/a-i-god-portrait-of-alan-turing

凄い時代になってきたものです。

それでは皆さん本日も良い1日を。