会場の謎。

こんにちは。S&Tの上村です。現在平野千明展が開催されているのは皆さん周知のことですが、そういえばここの会場のことについて書いていなかったなと思ったのでちょっと書いてみようと思います。

アートショップなどでよく使わせてもらっていますが、場所はスタジオ八百萬というところです。

こちらはコワーキングスペースなので、通常のギャラリーなどの展示スペースとはだいぶ違った展示になっておりギャラリーだと思っていらっしゃるとちょっとびっくりするかもしれません。既にいらっしゃったことのある方はご存知だとは思いますが。😅

会期中もゆるゆるで他のイベントと重なったり、展示とは全く無関係のお客様がチョロチョロと出入りしたりします。そして、見にいらっしゃる方もコーヒーを飲みながら何時間も過ごしたり思い思いに過ごしていても文句は言われません。（笑）

混んでいる時などはギャラリーや美術館とは勝手が違い、初めての方はもしかしたら落ち着かないかもしれません。

なぜそんな場所であえて展示をしているのか？

疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

秘密は人にあります。

基本的には本物のアートに触れてもらい購入する体験を通じてアートの力を実感してほしいということですが、元々好きな方が興味を持って見に来るのは当たり前ですよね。

しかし、こういう雑多な人が出入りする環境であえてやることで元々興味がなかった方もいつの間にかアートに触れそして興味を持っていくことも多いんです。

そして、こちらのスタジオ八百萬のオーナーの山田さんが様々なことに興味を持っていて、そこに集まってくる人間も様々な方がいます。オーナーの人柄なのかエネルギーに溢れた方や色んなものに興味を持ってくる方が多いので、それまでアートに興味を持っていなかった方もすんなりとアートへ引き込まれていく様子も度々目にします。

初めはコワーキングスペースって何？となんだかわからないままスタートしましたが、今はそんなコワーキングスペースでの展示だからこそできることがあることもわかってきました。

以前も書きましたが、アートの職業は側から見ると非常にわかりづらく胡散臭いものですよね。だからこそ人と人の信頼が必要な仕事でもあるんですね。

だからあえてこのスペースで開催することで人と人が新たにつながり、このスペースならではの信頼も生まれるわけなんです。

それが私がこの場所で開催している理由でもあるんです。

昨日も様々な新しい方と繋がることができました。そして有意義なお話をし、また新たな仕事へと繋がっていきそうです。

うまくお伝えすることができたのかわかりませんが、どこにもない新しい形の展示であることは間違いなさそうです。

もちろん本物のアートだけを展示していることは間違いありません！！！

百聞は一見に如かず。いらっしゃったことがない方は一度足を運んでみて下さいね。

平野千明展は12月11日（土）まで。