こんにちは。S&Tの上村です。なんともゴージャス(?)で不可解(?)な事故がありましたね。
3月31日、66歳の女性が運転する紺色とグレーのロールスロイスが、とある邸宅の私道に乗り入れました。縁石にぶつかったものの、車はそのまま敷地内を走り続け『サンゴの彫刻』に衝突した後、庭の欄干を突き破ってビーチに突っ込みました。
その『サンゴの彫刻』がこちら。
突っ込まれた彫刻はダミアン・ハーストの『スフィンクス』。およそ300万ドル(約4億円)。
ちなみに突っ込んだロールスロイスは安くても3000万円は下回りません。
突っ込んだ彫刻も突っ込まれた車もとんでもない価格です。😅
突っ込まれた後の様子はこんな感じです。
台座から落下し、珊瑚などの付着物も落ちちゃっているように見えますよね。
車は事故直後はこんな感じでした。
彫刻の所有者は有名なコレクターのタナンバウム夫妻。
こちらも何かとお騒がせなコレクター。
ジェフ・クーンズが手掛けた3点の彫刻が納品されないとして、2020年にスティーブン・タナンバウムがメガキャラリーのガゴシアンを訴え、和解に至っています。
また、近年ではプエルトリコに大規模な投資を行っているスティーブン・タナンバウムの資産運用会社が、ハリケーンで大きな被害を受けた後も当地の人々の負債を帳消しにしないことを非難するデモ隊が、彼が理事を務めるニューヨーク近代美術館(MoMA)で抗議活動を展開するという問題が発生しています。
この事故に関して警察はスフィンクスに衝突した後、女性が高級車を運転してタナンバウム家の庭を通り、防波堤を越え、家の隣のビーチにたどり着いたと語っています。警官が車を発見したとき、車は護岸からぶら下がっていて、一端が浜辺に触れていました。警察は、女性は事故の数時間前のことを思い出せず、酔っているようには見えなかったと語っています。
お騒がせセレブが絡んでいるだけになんとも不可解な事故ですよね。
本当に事故なのか(?)実は仕組まれた事件なのか(?)疑っちゃいますよね。
ま、勘ぐりすぎかもしれませんが。(笑)
アートが絡むと何やら面白くなっちゃいますね。不謹慎ですが。😅
それでは本日の1品です。
Annette Messager(アネット・メサジェ)は1943年生まれのフランス人アーティストです。
パリ国立装飾美術学校在学中、写真コンクール優勝の副賞で得た世界周遊券を使って南ヨーロッパやアジア各地を旅行し、異文化にふれます。卒業の翌年に開催されたジャン・デュビュッフェによる「アール・ブリュット」展(パリ装飾芸術美術館、1967)、そして五月革命(1968)に衝撃を受け、権威に屈しない文化の多様性の希求や、偏った女性性への疑問を制作の原動力とします。70年より、別の人格になりきって身の回りにあるものを収集する「アルバム・コレクション」シリーズを発表。その後、写真やぬいぐるみ、刺繍などを組み合わせて異空間を出現させるインスタレーションを展開し、90年代以降には、天井にぬいぐるみを吊るす、機械仕掛けのモチーフなどを動かすなどした大規模な作品も手がけるようになります。遊び心のある空間は、同時に不気味さをも感じさせ、ユーモアと恐怖、生と死、動物と人間、表と裏といった物事の二面性を表す。
90年にクリスチャン・ボルタンスキーとの2人展を開催。2000年に入ってからはコンピュータの技術を取り入れた作品にも取り組みます。05年に第51回ヴェネチア・ビエンナーレのフランス館代表として出展し、童話『ピノキオ』から着想を得た《カジノ》で金獅子賞を受賞しています。08年に日本初個展「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」(森美術館、東京)を開催。大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015では、築150年の空き家で営まれた生活を想像して再構築した《つんねの家のスペクトル》を出展。16年に第28回高松宮殿下記念世界文化賞(彫刻部門)を受賞しています。
日本でもだいぶお馴染みになってきていますが中々面白いアーティストです。
もちろんお問い合わせはS&Tまで。
それでは皆さん本日も良い1日を。