こんにちは、S&Tの上村です。ひとつの場所を借りるのにこんなに大変なのかと四苦八苦している今年ですが、『OKが出てもさらにこんなに大変なの〜』と悲鳴をあげている最近です。😅
生まれてこのかたこんなに書類を書いたことがありません。結構長いこと生きていますが、私は至ってシンプルに生きてきたんだなぁと実感しているところです。
世の中複雑すぎじゃないですか?
もっとシンプルにいきましょうよと言いたくなっている今日この頃です。😅
だって、ちょっとだけお借りしたいのにその書類の山っていりますか?
きっと必要なんでしょうね。私の世界ではあまり必要ないものですね。(笑)
仕方ないので頑張っていますが、すでに投げ出しそうです。
さて、そんな書類仕事とは別に現在悩んでいることを今日は聞いてもらおうかなと思います。
それが様々な諸事情で販売できない作品を皆さんにお見せするのかどうするのかという問題。
お見せしてお客さんが作品を気に入っても絶対に販売することができません。これは大人の事情によるものなので深くは突っ込まないで下さいね。😅
そんな作品が実はS&Tに長い年月スタックしているんです。私の個人蔵となっておりますが見せたいけど欲しい人に譲れないしというジレンマに陥っております。
そこはやっぱりアートディーラーなので欲しい人には譲りたいじゃないですか。
入場料をとってお見せすることも考えましたがどうなんでしょうね?😓
どんな作品なのかも書けないのですが、そういう展示やったら皆さん見たいですか?
販売なしです。
う〜ん。私としても非常にもどかしく微妙ですね。🫨
喫緊の課題ではないのですが書類仕事をしていてちょっと現実逃避にそんなことを考えていました。(笑)
そのうち実現したらいいなとは思いますが、皆さんのご意見も聞かせて下さい。
今後の参考にしますので、S&Tへいらっしゃった時にでもそんな話にもお付き合い下さいね。🤗
というわけで本日の1品です。
ルイジ・ギッリは、イタリアのみならず世界で最も重要かつ影響力のある写真家の一人です。 彼の写真からは、古典的な美学への憧れが伝わってきます。完璧に構成されたイメージの中で、彼はその美学を探求していますが、同時に、しばしば物憂げなシナリオという対極を導入し、それを様式化し、強調し、メランコリア・イタリアーナと形容されるような景色へと昇華させています。彼が映し出すイタリアの生活像は、空虚さ、憧れ、不在のものであり、当時のムードに合った表現形式を作り出し、自国とより広い世界に対するイタリア人の見方を反映しています。構図の完璧さは、社会批判と希望の両方を秘めたイメージの中で、それをはるかに下回る現実と対照をなしています。これこそが、ルイジ・ギッリを時代を代表する傑出した人物にした理由であり、今もそうである。
-アクセル・ジャブロンスキー
ルイジ・ギッリは1943 年イタリアのレッジョ・エミリア生まれで 1992年に亡くなっています。写真家、キュレーター、ライター、出版人として活躍しました。
スティーブン・ショアやウィリアム・エグルストンと並び、ニューカラーのパイオニアの一人に数えられています。
最後に、Jacqueline de Jongさんの訃報が届きました。85歳でした。
60年以上にわたり、彼女はヨーロッパ・アヴァンギャルドの最前線に立ち、現代生活の生々しく超現実的な表現で名を馳せました。絵画だけでなく、版画、彫刻、ドローイング、ジュエリー、出版など、彼女の実験的な活動は、何世代ものアーティストにインスピレーションを与え、その功績は無数の賞賛、賞、展覧会で認められてきました。近年、彼女は精力的に作品を描き続け、キャリアの初期を彷彿とさせるビジュアル・ランゲージに戻っていました。
次々とアーティストの訃報のニュースが飛び込んできて悲しい限りですね。その功績は次の世代に受け継がれていくことでしょう。ご冥福をお祈り致します。
それでは皆さん本日も良い1日を。