こんにちは、S&Tの上村です。昨日は昨年からご夫婦でS&Tで芸術にどっぷりとハマった方達が作品を取りにいらっしゃいました。どこに飾るのか聞くと今回は奥様のお部屋に飾る作品という事。ローズ・ワイリーの可愛い作品を奥様のお部屋に飾るなんて素敵ですね。🤗

それを見ていてそういえばもうすぐバレンタインデーだなーと思い出しました。先日も嫁と『最近バレンタインデーってどうなのよ?』なんて話をしていて、バレンタインデーが盛り上がっているのか下火なのかが全くわからない事に気がつきました。もしかしたら若い人は『バレンタインデーって何ですか?』なんて言っちゃうかもと思っちゃったら何だかものすごいジェネレーションギャップを勝手に感じて恐怖をおぼえました。(笑)

とはいえ海外からはバレンタインのセールのお知らせなんて届くのでまだあるにはあるんでしょうね?

バレンタインデーに何を送ろうかと考えている方は芸術作品を送るなんて素敵じゃないですか?

そんなご相談もお気軽にして下さいね。大歓迎です。

もし、バレンタインデーをやる習慣がまだあるのなら?(笑)

バレンタインデーといえばチョコレートですが、現代美術作品にはチョコレートを使った作品も結構あります。私が思い出すのはやっぱりヴィック・ムニーズの作品ですかね。

一昨年の金沢21世紀美術館の『チョコレート 至高の名を与えられしもの』にも展示されていましたね。見た方もいるんじゃないでしょうか?

ちょっとご紹介。

ピクチャー・オブ・チョコレート:ダイバー(シスキンドにならって, 1997 / ヴィック・ムニーズ
チバクローム・プリント
H150×W119.8cm
金沢21世紀美術館蔵

21世紀美術館所蔵の作品からのご紹介ですが、せっかくなので美術館のHPに解説あったので掲載しておきますね。

《ピクチャー・オブ・チョコレート:ダイバー(シスキンドに)ならって》はチョコレート・シロップを使って描くシリーズのひとつ。アメリカの写真家アーロン・シスキンドによる『浮遊の恐怖と喜び』におけるイメージを引用した本作品をはじめ、既存のイメージを食べ物の素材で描くことにより、味覚という視覚以外の感覚も取り入れようとする。「ピクチャーズ・オブ・エアー」シリーズの大きな画面に映し出されるのは星の配置図。これらは透明なヘアジェルを敷き、その中に空気を吹き込むという方法によって、元の配置図を模写し、それを撮影した写真作品である。人類初の月面到着、ベルリンの壁崩壊など、世界史上の重大事件の発生した時、その場所で眺められたであろう天体を、NASAが開発したソフトを用いて当時の配置図を割り出し、ヘアジェルという全く次元の異なる物体を用いて再構成している。写真の下にはその天体図が眺められたであろう場所と時間が詳細に記されている。ここでは、表層のイメージ、素材としての物体、さらに記された記録とそこから想起される事象の記憶といったような知覚の重層性がひとつの平面に集約されている。 〜金沢21世紀美術館のHPから

Vik Muniz (ヴィック・ムニーズ)
1961 – ブラジル・サンパウロ生まれ。
針金、砂糖、ダイヤモンド、チョコレート、色紙などのさまざまな素材を用いて歴史的な報道写真や、美術史上の名作を再現したものを写真で発表している。母国ブラジルにある世界最大のごみ処理場の廃棄物を使って制作した「ピクチャーズ・オブ・ガーベージ」の制作過程を記録したドキュメンタリー映画「Wasteland」は、多くの映画賞を受賞、アカデミー賞ドキュメンタリー部門の優秀賞にも選出。現在はニューヨークとリオデジャネイロを拠点に世界的に活躍しています。

またムニーズは様々なラグジュアリーブランドとのコラボレーションを通し、社会福祉プロジェクトに取り組むための資金を集め、リオデジャネイロのスラム街で暮らす若者たちのためにオーディオビジュアル技術を教える学校を開校しました。ムニーズは、その芸術的キャリアを通した社会発展、社会的包摂や持続可能性のための芸術教育への貢献が認められ、2011年ユネスコ親善大使に指名されました。

こんなのバレンタインデーに貰ったらびっくりしますね。(笑)

でも現代美術が好きな人のハートはガッツリ鷲掴みにするかも?

昨今バレンタインデーがあるのかどうかもわからないおじさんの私ですが、もし、バレンタインデーがまだあるのならこんなプレゼントもオススメです🤗

ちなみにS&Tにも過去ヴィック・ムニーズの作品入荷しましたが、すぐになくなっちゃいました。理由は簡単。だって面白いんですよ。😆

そんなご相談も遠慮なくして下さいね。

それでは皆さん本日も良い1日を。