こんにちは。S&Tの上村です。昨日締め切りのArt Shop特別企画へはたくさんの皆さんのご応募ありがとうございました。どれにするか迷って決められずギリギリまでかかっちゃいましたなんて方も結構いらっしゃいました。(笑)

本日スタジオ八百萬にて厳正なる抽選をさせて頂きますのでドキドキしながらお待ち下さい。後日ご報告しますね。\(^o^)/

さて、ここのところ私のブログはArt Shopの話題ばかりでしたが、皆さんにお伝えしたいニュースも結構溜まっております。💦

以前にもチラチラお伝えしたノートルダム寺院の再建についての話も、コロナで一時中断していたものの少しづつ動きが出始めているようです。

政権はいったんは、新しいデザインについて前向きに検討する姿勢を見せていましたが、ここにきて元の姿に再建する方向へ傾いているようですよ。ただし、最終的にはマクロン大統領が判断するそうです。

こんなかっこいいノートルダム寺院のアイディアもありました。

ビンセント・カレボー氏の設計事務所が発表したデザイン

近未来的なデザインのノートルダム寺院も見てみたい気もしますが、やはり歴史的建造物なので元の形への再建が望ましいのかなとも思いますね。色々な意見あると思いますがマクロン大統領にはどこぞの首相とは違って国民の意見をしっかりと聞いてベストな選択をして欲しいなと思います。

というわけで久々に本日の1品です。お問い合わせはS&Tまでと言いたいところですが売れちゃいました。(⌒-⌒; )

洗濯バサミは攪拌行動を主張する(内部) / 中西 夏之
洗濯バサミは攪拌行動を主張する(外部)

あまりアートに興味のない方が見たら「なんじゃこりゃ!」と言われてしまいそうな1品ですが非常に貴重な作品です。日本美術史では重要な役割を担っているハイレッド・センターの一人中西夏之さんの作品です。これは当時の西武美術館で初めて日本人の現役の作家の個展を催した時に制作されたもので、120作られたもののひとつです。外箱のラベルの剥がれなども経年劣化ではなく初めからこの状態の作品です。一般の方にはやはり中々難しいですよね。(⌒-⌒; )

ひょんなことからご依頼があり先日お取り扱いさせて頂きました。ちょっと切ないエピソードなどもありご紹介させて頂きますね。

ご依頼はこんな感じでした。

『実はこの作品は僕が一緒に暮らしていた彼女が中西夏之氏から頂いたものです。彼女との共有物だったのですが、一昨年その彼女が病で亡くなり、私の所有となっているものです。なので、もし売れる事があれば、多少の彼女の手向けで献花でもしようかと思った次第です。うちで埃をかぶるより、有効に美術品がある方がいいので、、、。』

このご依頼を受けた時、色々な想像をしてしまいなんだかウルウルとしちゃいました。(T . T)

きちんと理解できる方にということで厳選してご案内させて頂き、無事そちらへ届けさせて頂きました。これもアートがつなぐ不思議なご縁ですね。

後日ご依頼の方からはこんなお返事が。

『中西さんの作品、売れてよかったです。 意外とすぐに売れちゃうものなのですね。 多分彼女も喜んでいると思います。彼女のお墓へ報告に行って来たいと思います。 亡くなった彼女のことを話す機会はそうないので、上村さんに彼女の話を伺ってもらえてよかったです。』

もう号泣ものでした。

もちろんアート作品にもそれぞれ思い入れやエピソードがあるわけですが、その中でも忘れられないエピソードのある作品の一つでした。