こんにちは。S&Tの上村です。つい先日初めてアート作品を購入した方と昨日話していたところ『上村さんが言っていたことが今はよくわかる。』と言っていました。なんのことかと思ったら、『アート作品は1点持っちゃうと次々と欲しくなるから危険ですよ。』と私から言われたことが買う前はピンとこなかったらしいのですが、1点持っちゃった今身にしみてよくわかったそうです。作品を見ちゃうと次々と欲しくなって困るということでした。(笑)
だから私がいつも言ってるじゃないですか。アートの魔力には誰も抗えないんですよ。ようこそ深淵なるアートの世界へ。
また一人アートジャンキーの誕生です。🤗
さて、まもなく湯浅 克俊 展が始まりますが、こちらもちょっと見たいですね。それがロンドンで4月7日に開幕するデザイン・ミュージアムの展覧会、「Ai Weiwei: Making Sense」
Ai Weiweiがレゴで作品を制作しているのは皆さんご存知だと思いますが、今回展示されるのがその中でも最大のもの。『Water Lilies #1』と名付けられた作品は、印象派を代表するモネの三連画『睡蓮』をレゴで再現しました。
使用したレゴの数は22色65万個なんだそうです❕❕❕
Ai Weiweiはモネの筆づかいの代わりに、ピクセルのようなレゴブロックという工業製品とその色彩を選んだことについて、『現代生活の中心を占めているデジタル技術、そして現代社会でアートがどう広まっていくかを示すものだ』と述べています。
この展示のキュレーターは『モネの「睡蓮」(1914-26)は、パリ近郊のジヴェルニーにある自邸の庭にある池の睡蓮を描いたものだ。自然の美しさを描いた作品として知られるが、池や庭はモネ本人が設計し、近くの川の水を引いて造成した人工的な構造物だ。』と説明しています。
そして『右側に暗い部分がある。これは1960年代の文化大革命時に、新疆ウイグル自治区へ強制移住させられたアイと父親のアイ・チンが住んでいた砂漠の穴ぐらを表したもの。親子が暮らした地獄のような場所が、水の楽園に穴を穿った。』とも述べています。
う〜ん。面白い。
そんな事も考えながら見ると、とっても面白いですよね。🤗
そして、もう一つ、一般市民から寄付された1000個のレゴブロックで制作した『Untitled(Lego Incident)』も世界初公開されるんです。
Aiは2015年にメルボルンのビクトリア国立美術館での展覧会に向けて、反体制の政治活動家に関する新作に使う大量のブロックをレゴ社に発注しました。しかし、同社が販売を拒否したため、ブロックの寄付が集まりました。BBCの報道によると、レゴ社は、政治的主張をする目的で製品を使用する人に直接販売したことはないと弁明しました。
この事件が関係しているのがこの『Untitled(Lego Incident)』。
いや〜実に興味をそそりますね。
その他にもたくさんの興味深い作品が展示されるそうです。
ワシントンポストにAiはこう語っています。『誰もが遊べるレゴのシンプルなところが気に入っている』と。
どうです?なんだか見たくなりませんか?
いつもどれに行こうか悩んじゃうほど世界中で面白そうな展示やっていますが、行けるものなら本当に全部行ってみたいですよね。アートには本当に罪深い魅力があります。(笑)
そんなまだ見ぬ展示に思いを馳せながら本日も良い1日をお過ごし下さい。
あっ!湯浅 克俊 展『時間の鏡』は4月1日(土)から開催です。お忘れなく!