アートの価値

こんにちは。S&Tの上村です。
アートの価値についてとてもわかりやすいピカソの有名な逸話があります。
知っている方もいるかもしれませんが、ちょっとご紹介したいと思います。

ある日、ピカソがマーケットを歩いていると、手に一枚の紙を持った見知らぬ女性がこう話しかけてきたそうです。

「ピカソさん、私あなたの大ファンなんです。この紙に一つ絵を描いてくれませんか？」

ピカソは彼女に微笑み、たった30秒ほどで小さいながらも美しい絵を描きました。そして、彼女へと手渡しこう続けます。

「この絵の価格は、100万ドルです」

女性は驚きました。

「ピカソさん、だってこの絵を描くのにたったの『30秒』しかかかっていないのですよ？」

ピカソは笑います。

「30年と30秒ですよ」

面白い逸話ですよね。😉

これはアートの価値に対しての人々の意識を表すのに最適なエピソードです。
どんなに短い時間だとしても、またどんなに安価な素材を使っていたとしても、数十年と積み重ねてきた経験が作品には宿るものです。それを買う人はきちんと評価すべきだと私は思います。ミュージシャンやイラストレーターなどの仕事も同じように理解されにくいですよね。

だからこそ、「芸術の値段」を決めるということは、自分自信の価値を決めているとも言える責任のある行動だということを理解してほしいと思います。

そして、作家側もその辺をきちんとプライドを持って仕事をしてほしいとも思います。若手の作家で自分の友達だからといってかなり安い価格で販売している人をよく見かけます。しかし、これは自殺行為であり、自分を安売りしているとしか言えない行為に私の目には映ります。だって心血を注いで作った作品ですよ！その友達も友達です。その人が本気で頑張っているのだから友達だから安くしろみたいな足元を見るような行為はするべきではないと思います。私はそういう人は友達だとは思いません。（あくまで私見です。）

アートを作る側も買う側もそういう事をしっかり考えて行動してほしいなと思います。その辺のところを履き違えてはいけないなとつくづく思います。

アートを購入するときは是非この事を思い出してくださいね。