こんにちは、S&Tの上村です。連日寒い。🥶

でも、例年に比べればかなり暖かいんだとは思いますが人間の体はワガママですね。慣れないので異常に寒く感じます。😅

皆さんはどうですか?

さて、いよいよ19日からはART SGが開催されますね。昨年から始まったこのアートフェアですがどうなんですかね?

S&Tにも連日様々なギャラリーからご案内届きますが初回に比べて少しトーンダウンしている印象も。規模も昨年の3分の2程度に縮小されています。

ART SGの共同設立者は声明文で、『世界がCOVID-19の大流行による課題から脱却するなか、ギャラリーはアジアを中心に新たな地平を目指している。アジアの中心に位置するシンガポールは、観客の拡大を目指すギャラリーの理想的な目的地として際立っている。その戦略的な立地、地域の重要な結節点としての地位、活気あるアートエコシステムの育成へのコミットメントは、急成長するアート市場へのゲートウェイとなっている』と述べています。

中々良い大手のギャラリーも参加していますが今後一体どうなるのか?

アートフェア離れも進んでいるのかもしれません。

ま、同じく昨年から始まった東京現代よりは断然マシですが(笑)

せっかく大規模なアートフェアを開催するなら斬新であっと驚くようなものをやってアート界を牽引していってほしいなとは思いますが、無理な相談なんですかね。😅

皆さんも薄々そんな風に思っているかもしれませんね。

いずれにしろアジアの拠点は日本ではないことは確かなのが残念です。最近は東南アジアのアーティスト達の勢いも凄くて面白いアーティストたくさん出てきていますね。日本は完全に負けています。

あくまで私見です。

ART SGは2024年1月19日〜21日。シンガポールに行かれる方はまずは見てきて下さい。

今年はここ数年のアートブームにのっかって安直に開業したギャラリーなんかが目に見えてなくなっていくことでしょう。私としては変なのがなくなってくれるのは願ったり叶ったりなんですが。

うちも潰れないように頑張りますね。(笑)

というわけで本日の1品です。

Skylight,  2006 / May Stevens
Lithograph
54.6 x 74.9 cm
Edition of 75

この作品は、1990年に始まったメイ・スティーヴンスの絵画シリーズ『言葉の海』『川とその他の水の体』に関連しています。水(川、湖、ラグーンなど)のイメージは、きらめくメタリックなテキストと重なり、アーティストの心と体に刻み込まれた重要な文学の一節、記憶、歌、思考、感情を意味します。
このリトグラフでは、7人のシルエットの人物が岸辺を流れるように浮遊し、周囲の水と空がその存在を際立たせています。グレイッシュブルー、モーヴ、ホワイトのニュアンスある色調で描かれた背景は、夜の闇に沈んだ太陽が琥珀色の柔らかな輪に変わり、ミルキーな紫がかった光を生み出す日没の瞬間を想起させます。ゴールドのメタリックな文字が、特に読みやすいわけでもなく、意味があるわけでもないが、構図を統一しています。スティーブンスは言葉と水の関係に興味を持っています。
彼女自身の言葉を借りれば、「タイトルは、空間全体、空と水を等しく満たす灰金色の光を指しています。 7人の人物は光に反応する。彼らは踊り、ピルエット(片足のつま先で立って行うバレエの旋回のこと)を演じ、上からも下からも、そして周囲全体からも、ゆらゆらと震える光に包まれる瞬間を体験します。
彼女の言葉同様、スティーヴンスのイメージは詩的で雄弁です。

S&Tでもだいぶお馴染みになってきましたね。昨年入荷してからたくさんの皆さんがため息をつきながら見ていた作品です。実物は全然違うんですよ。いつも言っているようにやはり作品は本物を見ないと何もいうことができませんね。ご覧になった方はよくわかると思います。残念ながらこの作品はすでになくなってしまったので現在はご覧いただけませんが。

メイ・スティーヴンスにご興味ある方はまずはご一報下さいね。

それでは皆さん本日も良い1日を。