こんにちは。S&Tの上村です。先日の偽版画事件を受けてようやく文化庁は美術品市場から偽作を排除する対策に乗り出すというニュースがありました。やっと国も重い腰を上げたんですね。
市場の信頼性を高めるのが狙いで、国が指針を作るなどして作品の鑑定に関与するほか、ブロックチェーンを使った取引履歴の管理などを推進するんだそうです。
う〜ん、しかし一抹の不安が。行政が動いてくれるのはありがたいんですが、どうしても杓子定規になりがちで、また素人考えでやっちゃいそうで怖いですね。😅
せっかく良い取り組みなので、どうせやるならしっかりとプロの意見を取り入れて枠組み作りをしてほしいと思います。
今後しっかりと成り行きを見守っていきたいと思います。
日本は昔からとにかく偽物が多いと言われてますが、皆さん知ってました?
アート界はとにかくこの偽物との戦いです。特に作家が有名になればなるほど偽物が出回りますもんね。イタチごっこです。😅
ただこの偽物にまつわるエピソードんなんかもアートの面白さの一つなのでなんとも言えませんが。
ご存知の方も多いと思いますが、ハン・ファン・メーヘレンという人による贋作事件は有名ですよね。彼によって手がけられたフェルメールの贋作の一連の出来事は、20世紀最大の贋作事件と言われました。こちらも不謹慎なんですが非常に魅力的な事件で、本まで出ているんですよ。知らない方や忘れてしまったけど面白そうと思った方は読んでみて下さい。
というわけで本日の1品です。版画つながりで湯浅 克俊さんの作品です。もちろんこちらは本物ですよ。(笑)
S&Tでもだいぶお馴染みになりました湯浅さんのちょっと昔の作品です。こちらはpigmentと木版画の組み合わせの作品ですが非常に魅力的な作品です。湯浅さんの作品にはいつも驚かされます。驚異の技術でいつも驚かされる彼の作品は見るものを魅了します。本日はもう一品。今年の新作です。
今年の作品ですが、かわいいでしょ。こちらは水彩絵の具ベースの木版画になります。この水彩絵の具ベースの方が油彩絵の具ベースの木版画より難しいんだそうですよ。
もちろんお問い合わせはS&Tまで。