こんにちは、S&Tの上村です。昨日は来週の講話の打ち合わせをしながらお客様にお渡し前のアンディ・デンツラーの作品をご覧頂きました。

久しぶりに見る全盛期のデンツラーの作品はやっぱり良いですね。🤗

もちろん原画です。お客様も感動していました。😆

私も忘れていましたがこの講話に呼ばれるのは2回目なのですがもう6年も前。その時も偶然なんですがデンツラーのエディション版を持っていって皆さんにお見せしたんですね。私もすっかり忘れていましたが。

今となっては逆にエディション版の方が珍しいですね。

いよいよ来週は講話をする予定ですが内容は秘密。選ばれし人のみ聞ける話をしてきますね。(笑)

終わったらこっそりどんな話だったのかお教えしますのでS&Tへいらっしゃった時にでも聞いて下さい。😁

全くためにはならないと思いますが…。(笑)

さて、海外からはまたまた面白い話題が。

ピカソの絵画を研究していた美術史家が、表面下に隠されていたミステリアスな女性の肖像画を発見したというのです❕😮

元の絵がコチラ。

Portrait of Mateu Fernández de Soto, 1901 / Pablo Picasso
oil on canvas
61.3 x 46.5 cm
Oskar Reinhart collection ‘Am Römerholz’, Winterthur,
Switzerland.

今回ロンドンのコートールド美術研究所が展覧会を前に赤外線とX線を使ってこの作品を調べたところ、肖像画の輪郭が浮かび上がったんだそうです。その赤外線画像とX線画像がコチラ。

Portrait of Mateu Fernández de Sotoの赤外線画像
Portrait of Mateu Fernández de SotoのX線画像

面白いですよね。😆

最近ではこういうのも公開されるのでより興味が湧きます。

この女性が誰なのかは今もわかっていないそうですが、ピカソがフランスの首都パリで描いた複数の女性と似ており、当時パリで流行していた特徴的なシニヨンの髪型が共通していたんだそうです。

当時のピカソはまだ19歳。既にさまざまな主題の描き方を見つけていたと言いますが、驚きですね。😳

X線画像では、ピカソが同じカンバスで恐らく3~4回作品を描き直していることがわかったそうです。もちろん新しい画材を買うゆとりがないという理由もあったと思われます。ここで驚きなのが、明らかに一つの絵画を別の絵画へと変える過程を楽しんでいたというのが見えてくるということ。さすがと言うべきでしょうか?

コートールド・ギャラリーの副館長はこう言っています。

『主題を変えるごとにカンバスを真っ白にして何もない状態にすることはしなかった。彼はこの女性の上に直接、友人の姿を描いた。一つの姿から別の姿が現れ、一つのものが別のものへと変わっていく。このテクニカルな画像の下に何があるのかを知ってから完成された絵画に目を戻すと、そうした痕跡がはっきり見える。彼女の目、彼女の耳、彼女の髪が。この幽霊のような女性の存在は、表面下だけでなく、実はある意味で表面にも表れている』と。

いや〜、そんなこと言われちゃうと見てみたくなっちゃいますよね。😆

そんな方に朗報です。

2月14日から5月26日までロンドンのコートールド・ギャラリーで「マテュー・フェルナンデス・デ・ソトの肖像」は展示されるそうです\(^o^)/

やっぱり芸術って面白いですね。

やめられません。(笑)

それでは皆さん本日も良い1日を。