こんにちは。S&Tの上村です。周りでだいぶコロナに感染している人が多くなっていますが、皆さん口を揃えて言うのが想像よりだいぶキツかったと言います。私はなぜか今のところなっていませんがそんな話を聞くとなりたくないですよね。😅
そんな状況ですが昨日も『辺藝』チームの打ち合わせ。人より精力的に動いている皆さんなのになぜか皆さん誰一人感染せずピンピンです。
これまでのS&Tのイベントでは考えられないくらい活発な意見が出ており、どのくらい真剣なのかが伝わってきて一人でムフフと嬉しくなっちゃっています。まだ始まってもいないのですが。(笑)
来月はアート界は大忙し。海外でも数年ぶりにリアルにアートフェアなども開催されるので盛り上がっています。私のところにもVIPチケット送るよとたくさんご案内いただいております。向こうのギャラリーも久々なので力が入っているようですよ。行かれる方はぜひ。
こんな状況ですから良いものが出るに決まっていますが、円安なのが本当に恨めしいですね。💧
S&Tは日本のギャラリーからはほとんどご案内頂かないのに海外のそれもトップクラスのギャラリーからそういうご案内がくるのはなんだか面白いなと一人で笑っちゃいました。これが日本のアート業界の状況を妙に物語っているように感じます。
来月はぜひ厳選して色々アートを堪能してくださいね。まさに藝術の秋です。
と言うわけで本日の1品です。
S&Tでは見たことがある人もいるかもしれませんね。Iris Huteggerの作品です。一見なんの変哲もない綺麗な風景写真のように見えるでしょう。しかし彼女の作品には驚きが。
彼女は1964年オーストリア生まれで、現在はスイス在住です。
画像ではよくわかりませんが、よーく見るとモノクロの写真に刺繍がしてあるんです。風景写真をアナログで撮影しそれを拡大して様々な色の糸をミシンで縫い合わせて画面が作られています。そうすることで実際の風景を「本当の架空の画像」に変換しています。
一見カラー写真のように見えるところは全て糸が縫い付けられているんですね。これが本当に美しいんです。
彼女はこう言っています。『私の意味する風景は自然を意味してはいません。それは精神的な空間、経験、想像力なんです。』と。また、彼女は自分のことを写真家だとは思っておらず、むしろ彫刻だと考えているようです。なぜか納得してしまいます。
実際に実物を目の当たりにするとこの意味がよ〜〜〜〜くわかります。
一枚の平面なのに写真のような、絵画のような、そして彫刻のような不思議な作品です。こんな作品は他にはありません。
現在ジュネーヴで個展を開催中ですがこれからの活躍が楽しみなアーティストの一人です。おすすめです。
お問い合わせはS&Tまで。