こんにちは、S&Tの上村です。昨日は先日初めていらっしゃった方が作品を取りにいらっしゃいました。作品購入も初めてという事でしたが、昨日も作品を見ていて色々感動していました。すると、とある作品の前で足を止めて『これ絵ですか?写真ですか?』というご質問。

入荷したばかりなのでキャプションも解説もつけていません。そんな何も情報などない中でのこの質問に私は感動を覚えました。なぜってその作品って入荷したばかりのルフの作品なんですから。

ルフって画家の目で写真作品を作るじゃないですか。実はこの方ルフを全く知らないでのこの感想ですから、実にちゃんと作品を見ていらっしゃる!

やっぱりちゃんと作品を見てくれる人に作品は持って欲しいですもんね。

この方に作品を売って良かったと確信した出来事です。

作者が誰であるとかどんな背景があるとかは後から知れば良いわけで、まずは作品を隅々まで見る事が大切だと私は思います。そして、自分なりに色々考えたり分析してみる。これが芸術作品の醍醐味の一つじゃないかなと思います。

奇しくも8月5日(火)からは『トライアングル』展が始まります。こちらはそんなことを考えさせられる展示となっておりますのでぜひお楽しみ下さい。

『トライアングル 展』
会期 8月5日(火)〜8月17日(日)
   11:00 〜 19:00  *最終日のみ17:00まで
   *8月16日(土) 14:00 〜 15:30 座談会開催予定
会場 The Local TUAD ART GALLERY and famAA
     〒990-0043 山形県山形市本町1-5-19  TEL: 023-615-8099
参加作家 非公開

というわけで本日の1品です。

Oil Can Glassine, 2022, from the series Morandi’s Books / Mary Ellen Bartley
Archival pigment print
13 x 18 inches.

こちらも写真作品ですが、この人の作品、以前入荷してあまりの美しさに息を呑む人たくさんいたのは昨日のことのようです。すぐに作品がなくなっちゃったので実物をご覧になった方は少ないかも知れませんね。

Mary Ellen Bartleyは1959年にニューヨーク生まれの写真家です。彼女は、本の素材と質感を探求し、さまざまな色と形のボリュームを並べて抽象的な構成を作成します。

20世紀イタリアの芸術家ジョルジョ・モランディの個人蔵に招かれ、その静かな静物画は、彼女の創作活動の初期から欠かせないインスピレーションの源となっています。瞑想的で静か、そして厳密に観察された「Morandi’s Books」シリーズは、この画家との親和性を確認し、アーティストと本との関係についての彼女のオープンエンドな探求をさらに推し進めています。

本日の1品は「Morandi’s Books」シリーズからの一作品です。

ここからモランディを改めて調べたりするのもまた楽しい作業ですね。

もちろんお問い合わせはS&Tまで。

それでは皆さん本日も良い1日を。