こんにちは。S&Tの上村です。ここ数日ゼレンスキー大統領のディープフェイク動画のニュースが流れていましたね。今回のはできがそれほど良くないのですぐわかるレベルでしたがもっと精密に作られていたならと思うとゾッとします。
何も信じられないですよね。恐ろしい時代です。🥶
ディープフェイクで思い出したのが今年の2月からようやく日本で上映開始された映画『チェチェンへようこそ――ゲイの粛清――』。
これは2020年に制作された映画ですが、チェチェンで起きているゲイに対する知られざる迫害を暴いた映画です。
この映画でディープフェイクの技術が用いられています。これは出演者を保護するためなんだそうです。
チラッと予告見ましたがすごい技術です。
オバマやバイデンのような政治家がありもしない暴言を吐く「顔交換動画」のようなパロディーとは違って、真実の告発と匿名性の確保を両立させるため、「人権侵害への対抗手段」として用いたことが画期的だと言われています。
映画は「とにかく殺されない限り、私たちの勝利だ」という言葉で終わるんだそうです。
非常に考えさせられる映画です。これは見ないと。各地で順次上映されるようですが3月18日から宮城県で上映始まったようなので見に行きたいなと思います。
この映画の内容を見ていて、先日ベラルーシの人にインタビューしていたニュースを思い出しました。ほとんどの人が怯えたような表情で政治については何も答えられないという映像でした。
正直衝撃を受けました。
そんな国が現在も存在しているのだと思うと人間は何も学ばない生き物なのかと悲しくなっちゃいました。(T . T)
ご興味ある方はぜひ見て下さい。
https://www.madegood.com/welcome-to-chechnya/
というわけで本日の1品です。
ここのところ登場率No. 1ですね。S&Tではすっかりお馴染みになってきたMatthew Day Jacksonの作品です。だいぶ前の作品ですがやはり彼の作品は訴えるものがある。そして、今の世界の情勢にピッタリですね。
Matthew Day Jacksonは1974年生まれのアメリカ人アーティストです。彫刻、絵画、コラージュ、写真、ドローイング、ビデオ、パフォーマンス、インスタレーションなど、多面的な実践を行っています。
彼の芸術は、人間の思考の進化、フロンティアの致命的な魅力、人間が技術の進歩に置く信仰などの大きなアイデアに取り組んでいます。特に、彼の作品はアメリカンドリームの神話に取り組み、失敗したユートピアのビジョンを通して創造、成長、超越、そして死の力を探求しています。
彼にとって、美しさはしばしば荒廃と結びついています。彼の作品は、彼が「恐ろしい」と呼ぶ概念を探求しています。人がすることはすべて、美しさと恐怖の両方をもたらす可能性があるという信念のもと制作されています。
お問い合わせはS&Tまで。おススメです。