おはようございます。S&Tの上村です。
本日は現在、横浜美術館で開催されている『モネ それからの100年』を
ご紹介したいと思います。
誰もがご存知のクロード・モネですが、彼の画業の集大成である『睡蓮』の
制作に着手してから約100年になるそうです。
躍動する線。響きあう色。ゆらめく光や大気の一瞬をとらえる眼差し。こういったモネの
絵画の特質は、現代作家達にも様々な形で受け継がれています。
今回の展示はモネの初期から晩年までの絵画25点と、
後世代の26作家による絵画・版画・写真・映像66点を一堂に展覧しているそうです。
両者の結びつきを間近で見られるとても面白い展示ですね。
現代作家の中にはアートショップでもおなじみのゲルハルト・リヒターも含まれています。
リヒターの原画も中々見れないので必見ですよ。
私が初めてリヒターの原画を見た時の驚きをみなさまにもぜひ味わってほしいと思います。
もどかしいのですが、これはいくら言葉を並べ立てても伝わらないものです。
その他にもマーク・ロスコ、モーリス・ルイス、エドワード・スタイケンなど
錚々たるメンバーの作品が展示されています。
これだけで私はヨダレもんです。笑
約30年前、横浜美術館の方とお仕事ご一緒させていただいた事がありますが、
今でもその方のお話が忘れられません。
現在はわかりませんが、当時、横浜美術館は日本でも指折り数える低予算の美術館で
有名でした。低予算だからこそ、作家を吟味し、コストを削減し、皆様にお見せしても
恥ずかしくないものをコレクションしていくのだとその方はおっしゃっていました。
まだ駆け出しだった私は、えらく感動したことを覚えています。
「低予算だからこそ」できる事があると教えられた気がしました。
どこかの美術館も見習ってほしいものですね。笑
現に、当時日本ではほぼ知られていないトーマス・ルフの作品をいち早くコレクションに
加えたのも横浜美術館でした。今でこそ大御所で、価格もものすごいですが
当時はかなり安かったように記憶しています。
それからだいぶキュレーターの方達や館長も変わったとは思いますが、横浜トリエンナーレや
様々な企画展を見ているとその頃からの美術館の方針は変わっていないように思われます。
そんな横浜美術館の仕掛ける今回の展示は面白くないわけがありません。
私もヒマをみて足をのばしたいと思います。
皆様もぜひ行ってみてください。
本物を見て、そして、アートショップにも来てみてくださいね。
色々お話しましょう。
それでは今日も良い1日を。