こんにちは。S&Tの上村です。天気予報が毎日ちょっとづつ変わっていますね。今のところ年内は大丈夫そうですが年明け荒れそうですね。💧
我が家のハイビスカスも咲かなくなったので年内はさほど雪も降らないのは間違いなさそうです。(笑)
それにしてもあっという間に今年もあと3日ばかりとなってしまいましたね。もうお休みに入っている方もいらしゃることでしょう。特に予定がない方はぜひS&Tへ遊びにきて下さいね。楽しめると思いますよ。
そして本日は私も楽しみにしていた作品の額装が出来上がってくる予定です。山形では頼める額屋さんがなくなってしまったのでわざわざ東京まで出して頼んだ額ですが打ち合わせの時から非常にスムースで出来上がりが非常に期待できます。
11月にご紹介したかと思いますが忘れていらっしゃるかと思いますので改めて作品のご紹介しちゃいますね。🤗
今回入荷しているのはこちら。
Mary Ellen Bartleyは1959年にニューヨーク生まれの写真家です。彼女は、本の素材と質感を探求し、さまざまな色と形のボリュームを並べて抽象的な構成を作成します。
20世紀イタリアの芸術家ジョルジョ・モランディの個人蔵に招かれ、その静かな静物画は、彼女の創作活動の初期から欠かせないインスピレーションの源となっています。瞑想的で静か、そして厳密に観察された「Morandi’s Books」シリーズは、この画家との親和性を確認し、アーティストと本との関係についての彼女のオープンエンドな探求をさらに推し進めています。
その「Morandi’s Books」シリーズからの一作品です。
ついでにジョルジョ・モランディについても簡単に説明加えておきますね。
ジョルジョ・モランディ(Giorgio Morandi, 1890年7月20日 – 1964年6月18日)は、20世紀前半に活動したイタリアの画家です。20世紀美術史において最も重視される画家の一人です。さまざまな芸術運動が生まれては消えていった20世紀において、独自のスタイルを確立し、静物画を中心にひたすら自己の芸術を探求した画家でした。
1910年代末から1920年代始めにかけてモランディはジョルジョ・デ・キリコらのいわゆる形而上絵画の画家たちと接触し、モランディ自身もデ・キリコ風の作品を残しています。1922年にはフィレンツェで開催されたフィオレンティーナ・プリマヴェリーレ(フィレンツェ春期展)にデ・キリコの紹介で出品。展覧会のカタログにはデ・キリコがモランディを讃美する紹介文が書かれています。
1926年と1929年にはミラノにおけるノヴェチェント展に参加しました(「ノヴェチェント」は「1900年代」の意味)。この「ノヴェチェント」はルネサンスの古典を範として、1900年代のイタリア美術を復興させようという、反前衛、保守的美術運動であり、思想的にムッソリーニのファシズムとつながりがありました。ただし、モランディ自身がファシズムに加担した形跡はありません。
1950年代から国際的な名声が高まり、ヴェネツィア・ビエンナーレなどに盛んに出品しています。1953年にはサンパウロ・ビエンナーレ版画部門で大賞、1957年には同じくサンパウロ・ビエンナーレ絵画部門で大賞を受けました。
1993年にはボローニャにモランディ美術館が建設されています。
モランディの作品の主題はほぼ静物と風景に限られ、サイズの小さい作品が多いです。制作の中心をなすのは、ありふれた瓶や水差しを落ち着いた色彩にまとめた静物画です。作品は「静寂さ」「瞑想的」と評される静かな印象をもたらしますが、筆のタッチを活かした油絵特有の質感も魅力です。一方、風景画は生涯を過ごしたアトリエのあるフォンダッツァ通りや、毎夏避暑に訪れるグリッツァーナのアトリエの窓から見える風景を描いたもので、まるで静物画のように四角い建築が淡々と画面に配置されます。
身の回りにあるありふれた瓶や水差しなどのモチーフや風景を、繰り返し何枚も何枚も修行僧のように描き続けるモランディは、「孤高の画家」と呼ばれています。
もちろん今回ご紹介しているMary Ellen Bartleyの作品はタイトル通りこのモランディの作品に着想を得ています。しかしながら彼女の作品は写真なんですね。🤗
モランディについて知った上で改めてMary Ellen Bartleyの作品を見るとより深く楽しめると思います。
見事に自分の作品に昇華した彼女の作品は非常に魅力的です。
一見の価値ありです。
もちろんお問い合わせはS&Tまで。