おはようございます。S&Tの上村です。
11月16日からシンガポールで東南アジア初のミニマリズムの企画展
「ミニマリズム – 空間、光、そしてオブジェ」が始まっています。
アートサイエンス・ミュージアムとナショナル ギャラリー シンガポールの
共同開催で東南アジアのミニマリズムという革新的な芸術運動の歴史や
遺産が一堂に会すそうです。
そもそもミニマリズムとは、1960年代にロサンゼルスとニューヨークに
登場した動きで、作品をもっとも本質的な要素に戻して、展示場所と強い関わりを持ち、
鑑賞者に直感的な体験を与えるものです。
ま、簡単にいうと余計なものは排除して、一切無駄のない根源的な美しさを
体感してもらおうという動きです。
これは美術史の大きな転換点とも言える動向でした。
ただこれだけなら普通ですが、今回の企画展の面白いのは
ミニマリズムとアジアのアートとの関係、そしてアジアの精神性と哲学がその起源に
及ぼす影響について探求している点にあります。
これまでその辺のところに焦点をあてた企画展はなかったように思います。
(ましてやこの規模ではありませんでした。)
マーク・ロスコ、フランクステラ、ドナルド・ジャッド、
ロバート・モリス、ソル・ルウィットなどなどそうそうたる面々の作品が一堂に
見られます。(まだまだたくさんの作家の作品が並びます。)
また、日本の「もの派」をミニマリズムとしてとらえた展示スペースも
あり、とても興味深いものになっているようです。
「ミニマリズム」のアーティストだけでなく、
先日もご紹介したオラファー・エリアソンやアニッシュ・カプーアなどの
現代のアーティストたちも巻き込んでミニマリズムの解釈を拡大させた企画展に
なっているという事です。
かなり面白そうです\(^o^)/
ミニマリズム好きにはたまらない企画展ですね。
ただ、ミニマリズムがそれほど好きじゃないという人も十分に楽しめる
内容になっているので、旅行がてらシンガポールまで足を伸ばしてみてはいかが?
https://jp.marinabaysands.com/museum/minimalism.html
それでは皆さま本日も良い1日を。