こんにちは、S&Tの上村です。昨日は病院で、前回から始まった謎の運動をしてきました。(笑)

前回やってから少し変化があったので期待したいなと思っています。でも、もし効果がなくても何かしらやってくれるのは私としては本当にありがたいです。

前の病院なら行って薬もらって帰ってくるだけだったので何か通う意味があるのかと疑問に思っていたところですが、何かしら変化があるのは本当に嬉しい。通うのも苦じゃありません。😆

ついでに何かの拍子に間違って治って欲しいなと棚ぼた狙ってます。(笑)

さて、アート界は贋作の話題が昔から尽きることがありませんが、つい先日も「カナダ最大の美術品詐欺」の首謀者が手口を明らかにしましたね。

そこで注目を浴びている画家がノルヴァル・モリソー(1932-2007)。

モリソーはカナダの先住民であるアニシナアベ族の一派、オジブウェーに属していました。彼は、先住民によるアートをカナダの現代アートとして初めて世に認めさせた人物です。

彼は生前は2006年にカナダ・ナショナル・ギャラリーで先住民として初めて回顧展を開催したり、カナダの美術学校、Woodlands Schoolの創設にも尽力しました。晩年はパーキンソン病に悩まされ、2007年に75歳で亡くなりました。

簡単に言うとそんな人です。😅

彼の作品は生前から彼の名前を騙ったアート作品が流通しているという疑惑を持たれていました。彼の贋作が初めて明るみに出たのは2010年のこと。

カナダを拠点に活動するロックバンド、Barenaked Ladiesのキーボード、ケビン・ハーンが2005年にヨークビルにあるMaslak-Mcleod Galleryで2万カナダドル(現在の為替で約228万円)で購入したモリソーの絵画をArt Gallery of Ontarioに貸し出した時、当時のキュレーターに贋作だと指摘されたことが始まりでした。このキュレーターさすがですね。

当局による捜査は2年半に及び、これまでに1500点以上の贋作を確認し、そのうち500点近くを押収したといいます。

相当な数あります。怖いですね。😱

2023年3月、カナダのサンダーベイ警察とオンタリオ州警察の捜査当局は、製造に関与した8人を40におよぶ容疑で起訴したと発表しました。

そして、今年2024年の6月にはそのうちの1人であるデイヴィッド・ヴォスが、1996年から2019年にかけてサンダーベイで贋作を製造する組織を運営したとして、偽造と偽造文書作成の罪を認めています。

陳述によるとこの人物、「モリソーに会ったことも、作品を入手したこともなかった」と述べています。😅

その贋作を作る手法が面白いんですね。不謹慎ですが。

彼は複数の画家を雇い、自ら開発した「ペイント・バイ・ナンバー」という手法で贋作を作らせていました。

どんな手法かと言うとこんな感じです。

モリソーの独特のスタイルを模写し、それぞれのセクションに理想的な色をアルファベットで指示するというもので、色の指示は、例えば「G」は緑、「B」は青、「LR」は薄紅といった具合に記入します。これらのアルファベットを記入した支持体を画家に渡し、指示通りの色を塗らせたんだそうです。そして、その後、カナダの先住民に広く使われる言語であるクリー語でモリソーのサインを入れました。贋作は1970年代の作品まで遡って製造され、古い作品の場合はエイジング加工を施していたといいます。巧妙ですね〜😅

映画みたいですね。

ただ、幸か不幸かこの「ペイント・バイ・ナンバー」は捜査に大いに役立ったといいます。

デジタル赤外線写真を撮ったところ、偽物と疑われる作品には、絵の具の下に黒鉛鉛筆で記された文字コードが現れたといいます。それによって、30作品のうち26作品を特定することが出来たんだそうです。

モリソーの贋作はカナダのオークションハウスや販売業者に売られたが、大半はオンタリオ州の小さな町ポートホープにある、ランディ・ポッターが運営する2つのオークションハウスで競られたんだそうです。

一体どのくらい贋作を持っている人がいるんでしょうね。😅

ヴォスの組織によって作られたモリソーの贋作は膨大なため、当局は「カナダ最大の美術品詐欺捜査」と呼ぶほどでした。

かなり大掛かりな詐欺ですね。怖すぎる。

この事件は、Barenaked Ladiesのケヴィン・ハーンをはじめとする被害者たちが出演したドキュメンタリー『There are No Fakes』も制作されました。

人間って怖いですけど自分が関係ないと途端に面白くなりますからね。『人の不幸は蜜の味』と昔の人はうまいこと言ったものです。

不謹慎極まりないですが。(笑)

オンタリオ州議会と首都委員会が所蔵するモリソー作品『Salmon Life Giving Spawn』『Circle of Four』の2点も贋作と明らかになっています。

判決は2024年9月。間違いなく有罪ですが、どのくらいの刑になるのか注目です。もし予想より軽かったら司法取引したことは容易に想像できますね。

そうしたら贋作の闇はまだまだ深いことが明るみに出ちゃいますね。

実に恐ろしい。😨

この話結構他人事で見ている方いらっしゃるかもしれませんね。もう少し怖いこと言うと実は日本は昔から偽物天国と言われているぐらい偽物があるんですよ。

記憶に新しいところですと2021年の偽版画事件ですかね。デパートなどでも販売されていてかなり信じちゃって買っている人いたみたいですからね。

それでも割とすぐに日本人はこういう事件忘れちゃうんですよね。

きっと関係ないと思っている方たくさんいるんでしょうね。

逮捕された画商の個人口座には3億円以上入っていたそうです。😅

これは氷山の一角のような気がします。

皆さんもコレクションする時は信頼できるところから買うことはもちろんの事、一定数偽物があることは知っておいた上で注意して買って下さいね。

それでもアートは面白いんですが。😆

自分が関係なければ本当に下手な小説より面白いことは間違いありません。(笑)

S&Tは現在セール中ですが、もちろん贋作なんてありませんよ。ご安心くださいね。

そんな話でも一緒に盛り上がりましょう。

それでは皆さん本日も良い1日を。