こんにちは、S&Tの上村です。『例のアレ』現在開催中ですが、いよいよあと1週間で終了となりました。すでに何回か足を運ばれた方もまだご覧になっていない方もぜひ足を運んでいただければなと思います。

展示はちょろちょろと変えていますが、思わぬ出会いがあるかもしれませんよ😆

ま、それもご縁ですが。

私、よくご縁だとか運だとか言っているので何かオカルト的なものを信じているのかと思われがちなんですが全くそういう事はございません。むしろ超現実的なんですが、発言がオカルトチックなので中々胡散臭くなっちゃいますね。(笑)

それを信じるも信じないもあなた次第ですが。

さて、今頃から海外もようやく本格的に動き出す感じで様々な展示のご案内がやってきています。今開催中の展示にもマルティーヌ・グティエレスの作品が出品されているということでご案内がありました。相変わらず彼女が大活躍しているのを聞いて嬉しく思います。日本ではいまだに知名度ありませんが、それもいつものことです。うちだけ騒いでいますね。(笑)

そして、来月はMay Stevensの個展もあるので楽しみです。🤗

こちらもまだまだ日本では知っている人の方が少ない感じですが、S&Tではお馴染みですね。彼女の作品は大人気で、S&Tへ入ってきた作品は全て完売していますが、太いパイプでお取り寄せもできます。ただし、価格はお問い合わせの時期でもう買えなくなっちゃうような価格になっているかもしれませんが😅

実は昨年ご購入頂いた彼女の版画作品は今や1.5倍くらいの高値に加え、作品も手に入らなくなっているものも…。

S&Tでご紹介している作家が活躍しているのを見ると本当に嬉しい限りです。

これからもいち早く日本にご紹介できればいいなと思います。

それにしてもうちでご紹介する作家って日本で知っている人少ないのはなぜなんだろうと思いますが、自信を持っておすすめできる作家ばかり厳選しているんですよ。

なぜそんなに自信を持てるかって?

それはこれまでご紹介した作家のその後を見れば一目瞭然じゃないですか。

そして早々にアートバブルが弾けている日本であまり影響を受けていないのもその証拠ですね。

ちょっと手前味噌になっちゃいましたが、そんな話もしにS&Tへいらっしゃってくださいね。

今年も皆さんがどんな顔をするのか楽しみです。

というわけで本日の1品です。

On the Charles River, 1994 / MAY STEVENS
Mixed media on paper
55.9 × 76.2 cm

久々にご紹介はMay Stevensの作品から。彼女の言葉の海シリーズの作品ですね。これ、何度も言いますが実物を見ないとその良さは本当に伝わりません。

これと似たような作品が以前入荷しましたが、それを見た方はよ〜くわかるかと思います。本当に実物は美しいんですよね。そして、ただ美しいだけじゃなく、水面はたくさんの言葉で埋め尽くされています。

それは特定の意味がないという人もいますが、そこには何か意味があるかと思っちゃいますね。彼女はすでに亡くなっているので本人から聞くことは叶いませんが。

May Stevensはマサチューセッツ州ドーチェスターで生まれ、ボストン近郊のマサチューセッツ州クインシーで労働者階級の家族に育てられました。結果的に彼女の作品は、彼女の社会に対する見方、彼女が彼女の周りで目撃した女性の貧困と機会の欠如の影響を受けました。ボストンとニューヨーク市で美術を学んだ後、彼女は1948年に仲間のアーティスト活動家ルドルフ・バラニクと結婚しました。

スティーブンスは最初から、芸術は個人的な表現だけでなく、社会的解説に使用されなければならないと信じていました。彼女の芸術は通常、政治活動家としての彼女の個人的な経験に関連しています。

彼女は公民権運動に従事し、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアがカタログの紹介を書いたフリーダムライダーと呼ばれる1964年の展覧会につながりました。1967年から1976年までのスティーブンスのビッグダディシリーズは、ベトナム戦争に対する怒りの反応として作られました。これらの大きなポップアートスタイルの絵画は、彼女の最も有名な絵画の1つです。

フェミニスト芸術運動に触発されたスティーブンスは、女性アーティストの人生を個人やグループのポートレイトで称え、それを「オルタナティブ」な美術史とみなしています。彼女はまた、1977年から92年まで出版された雑誌「Heresies: A Feminist Publication on Art and Politics」の設立を支援しました。

1981年のスティーブンスの息子の死は、彼女の作品の方向性を変えました。彼女の後の絵画は、痛烈な感覚が染み込んだ風景でした。

彼女はゲリラ・ガールズの元祖であり、重要なフェミニスト出版物『Heresies』の創設メンバーでもあります。彼女の作品は、MoMA、ホイットニー、ブルックリン美術館、ハーバード美術館、ダートマス大学フッド美術館などに収蔵されています。 (1924–2019)

もちろんお問い合わせはS&Tまで。

それでは本日も良い1日を。