こんにちは。S&Tの上村です。つい先日、何かの記事を読んでいて昔の映画の話題が。1998年くらいの映画だったのですが、そこに出てくる女優がメグ・ライアンでした。「この女優好きだったなぁ。」なんてしばし昔に想いを馳せていると、なんだか歳とったなぁと妙にしんみりしちゃいました。(笑)

そんなこと皆さんもありませんか?

その記事では、その映画の中に何気なく映し出されたお店などの紹介が。素敵なお店ばかりでしたが、驚くのは今もなお営業し続けていて賑わっているということ。HPなども掲載されており、現代にきちんと対応していました。

やはり良いものはいつまでも愛されるんですね。

アートも流行り廃りではなくいつまでも愛される良いものをコレクションしたいものです。ただ日本ではどうしても流行り廃りに左右されがちなものがもてはやされることが多いのが残念です。日本人の特徴なんでしょうかね。😅

だから先日もブログで書いたオークションの話にもつながりますが、日本、香港、台湾のアートシーンは世界とはちょっと毛色が違うんですね。そして、『こんなものがこの価格で!』なんて高い値でやりとりされているのが現状です。

欧米が良いというわけでは決してありませんが、やはり比べてしまうと見劣りしてしまうのは否めません。早くマーケットの成熟を願いながら日々細々と活動しています。

流行りに左右されるものではなく、やはりこの映画のお店のようにいつまでも愛され続けるものを是非見つけて下さい。S&Tではそんなアート作品を少しでも多くの皆さんにご紹介できれば嬉しいです。

というわけで本日の1品です。お問い合わせはS&Tまで。

The unidentified Number 6, 2019 / Nick Gentry
Oil paint & used computer disks on wood .
122 x 117 cm 

Nick Gentryという作家ですが、こちらもあまり日本では馴染みがないですね。1980年イギリス生まれの作家です。彼の作品は、時代遅れのメディアに際立って焦点を当てた、社会における消費主義、テクノロジー、アイデンティティ、サイバーカルチャーの発展に影響されています。

彼はフロッピーディスクの絵画とフィルムネガティブアートワークでよく知られていますが、古いメディアのリサイクルと個人的なオブジェクトの再利用に重点を置いています。 彼の肖像画とインスタレーションは、人間の形をそれ自体の主題としてだけでなく、媒体を運ぶ手段として扱っています。

よくありがちな感じではあるのですが、彼の描く人物はまるでサイボーグのように無表情で温かみがありません。そして、そこに貼り付けられているフロッピーディスクなどが一層その人物をそういう風に見せています。新しい肖像画家とでも言えば良いのでしょうか?