こんにちは。S&Tの上村です。山形のお隣宮城県にすんごいトイレがあり世界中から注目を集めているそうです。
仙台空港カントリークラブにあるそのトイレですが、トイレの扉を開けると美しい音楽が流れ、上を向くと優美なシャンデリア、そして壁一面にエレガントなタイルが貼られ、洋式トイレ本体は美しく装飾されています。思わずゴルフ場にいることを忘れてしまいます。その名も『アートレッタ』。
このトイレを開発したのは仙台の泰光住建株式会社。このトイレの誕生には東日本大震災が大きく関わっているそうです。ライフラインの復旧にあたりトイレの設置をした時に、最初は綺麗なトイレも混乱の中たくさんの人が使用するためすぐに汚くなってしまったそうです。そうすると使いたくないとトイレを我慢する人が増え、結果として体調を崩してしまう人がたくさんいたそうです。
清潔なトイレを維持するにはどうしたら良いか試行錯誤した結果、汚れが目立ちやすい真っ白なトイレでなく、『汚したくない、汚せない』と思わせるデザイン性のあるトイレにしたらどうかと考えて生まれたのがこの『アートレッタ』だそうです。
アートレッタ設置後は綺麗に使う人が増えたのはもちろんのこと、便器の蓋の破損が減ったそうです。そして、蓋にもデザインが施されているため蓋を閉める利用者が増えてウィルス拡散の防止にも役立っているといいます。本当に素晴らしいですね。
これこそアートが社会貢献を果たしている良い例なのではないでしょうか。
この会社、現在、トイレのプロジェクションマッピングの構想なども進行中だそうです。『きれいに使う、壊さない』といったモラルや美の習慣、そして良い衛生環境を仙台から世界に発信していきたいとさらなる挑戦が続いています。
http://www.taikoujuken.com/jp/index.html