こんにちは、S&Tの上村です。昨日はセール初日。遠方からいらっしゃったお客様にたっぷりと堪能して頂きました。😆
どれにしようか相当悩んでいらっしゃいましたよ。その悩んでいる様子を見るのも私の喜びです。悪趣味ですかね。😅
最後の最後まで悩み抜いて、実は誰にもお披露目していない作品が嫁いで行っちゃいました。それもご縁ですので仕方ありません。ちなみにセールの作品には入っていないやつでしたよ。
それもありなのがS&T。
この方達は作品と本当に運命的な出会いをしていますね。前回もそうでした。そういう人っているんですね。もってます。🤗
前回お買い上げの作品と一緒にお持ち帰りになっていましたが、大切に車に積んでいるのを見て売ってよかったと心から思いましたよ。
手放すのが少し名残惜しかったですが。(笑)
今回のセール思った以上にご予約が入っているので、できるだけピンポイントでいらっしゃると良いかもしれませんね。私もできる限り融通きくようにがんばりますね。💪
初日も盛り上がり私も大満足でした。
さて、海外からはこんな話題も。
2度にわたり盗まれ、ロンドンのバス停でビニール袋に入っているのが見つかった絵画が7月、競売に掛けられます。
その絵画というのがイタリアルネサンスの巨匠ティツィアーノの作品。
クリスティーズの声明によると、『エジプト逃避途上の休息』はクリスティーズで競売に掛けられ、予想落札価格は1900万ドル~3200万ドルに上る見通しだそうです。予想落札価格の最高値は日本円にしておよそ50億3460万円ですって!!!!!
この絵には、ユダヤの王ヘロデが幼子イエスの殺害を望んでいることを知ったイエスと聖母マリア、ヨセフがエジプトへ向かう途中、休息を取る場面が描かれています。
絵の大きさは縦46.2センチ、横62.9センチと小ぶりです。後年のティツィアーノの代名詞となる巨大な作品に比べるとだいぶ小さいですよね。
ただし、この絵には特筆すべき歴史があるといいます。
一つ目の出来事は1809年、フランスのウィーン占領中にナポレオン軍によって略奪され、パリに持ち去られました。
その後15年にウィーンに戻り、再び民間コレクションに所蔵された後、英イングランド・ウィルトシャーに住む第4代バース侯爵ジョン・アレクサンダー・シンの手に渡りました。
二つ目の出来事は1995年にシンの子孫の邸宅ロングリートから盗まれます。そして7年間にわたり所在不明になっていました。ところが事件は一転します。美術探偵チャールズ・ヒル氏がロンドンのバス停で発見します。
ここにも何かきな臭い匂いがしますね。裏の事情がありそうですね。
クリスティーズは声明で『この絵画は貴族や大公、皇帝がノドから手が出るほど欲した作品だ。自然の中での家族の愛情を描いた色鮮やかな情景が評価されている』と述べました。
そして「絵の主題と同様、『エジプト逃避途上の休息』は波瀾万丈の長い旅を経てきた。その旅は全く終わっていない」と続けました。
面白いですよね。
このオークションは来月2日開催されます。気になる方は注目してみておくといいかもしれませんね。
やっぱりアートは面白い!!!🤗
それでは皆さん本日も良い1日を。