こんにちは。S&Tの上村です。昨日はあるほなつき展の初日でした。たくさんの方にいらっしゃって頂いたようですよ。本人達も座る暇がないほど忙しかったようでうれしい悲鳴をあげていました。11月14日までですのでぜひご覧下さいね。どれもすばらしい作品です。スケジュールはまちまちですが、本日土曜日は私が担当で常駐していますのでぜひ足を運んで下さい。
私も忙しくて座る暇がなかったとうれしい悲鳴をあげたいですね。(笑)
たくさんの方のご来廊お待ちしております。
さて、この度「ビッグジョン」と呼ばれる6600万年前のトリケラトプスの骨格化石がオークションにかけられたニュースは皆さんご存知でしょうか?
エスティメイト(予想落札価格)150万ユーロを大幅に超える660万ユーロ(約8億7500万円)で落札されました!!!!!
めっちゃかっこいいですね。そういえば平野千明さんの現代型進化論の作品にも数多く恐竜モチーフの作品がありましたね。それを思い出しました。🤗
しかし、一方で「個人の手に売却された化石標本は、科学の領域から失われる恐れがある。科学者が利用できたとしても、個人所有の標本に含まれる情報を得られるのか、将来も利用可能かどうかについては保証できない。それゆえに(科学の進歩の要諦<ようてい>となる)科学的主張の立証も行えなくなる。」と警鐘を鳴らす意見もあるようです。
確かに。
その昔、自分が死んだら誰もが知る名画を一緒に棺に入れて燃やしてくれと言って世界中から非難を浴びた日本人を思い出しました。😅
こういう化石やアート作品などの文化遺産には、こういう問題は常につきまといます。所有者のモラルや文化的な意識が高くないとこうなっちゃいますよね。
だからコレクターさんやアート作品を所有している方は常に自分の所有物であるとともに人類の遺産なんだということをしっかりと胸に刻んでおく必要があります。一時的にお金を払って預かっていると考えれば良いのかもしれません。
その辺のことにも思いを巡らしてコレクションを増やしていって下さいね。
というわけで本日の1品です。
個人的に気になる作家でご紹介するのは今回で2度目です。彼の作品は面白い!もちろんS&Tでもお取り扱いできますのでぜひお問い合わせ下さい。
【Matthew Day Jackson】
1974年生まれのアメリカ人アーティストです。彫刻、絵画、コラージュ、写真、ドローイング、ビデオ、パフォーマンス、インスタレーションなど、多面的な実践を行っています。
彼の芸術は、人間の思考の進化、フロンティアの致命的な魅力、人間が技術の進歩に置く信仰などの大きなアイデアに取り組んでいます。特に、彼の作品はアメリカンドリームの神話に取り組み、失敗したユートピアのビジョンを通して創造、成長、超越、そして死の力を探求しています。
彼にとって、美しさはしばしば荒廃と結びついています。彼の作品は、彼が「恐ろしい」と呼ぶ概念を探求しています。人がすることはすべて、美しさと恐怖の両方をもたらす可能性があるという信念のもと制作されています。