こんにちは。S&Tの上村です。さて、いよいよ今週末アートショップ開催です。
ここ数日出品作家さんも最後の追い込みの様子でちょいちょいご連絡頂きます。チラッとお知らせしておくとどうやら今回は大型の作品が色々出品されるようですよ。\(^o^)/
会場の都合で大きな会場のようにはいかないですが存分に大迫力の画面を堪能して頂けるように上手に展示していきたいと思います。
これは見応え十分だなと私も楽しみにしております。
一例を挙げてみましょう。
前回デビューを果たした山田茂義さんの作品ですが、イメージは同じですが前回出品作品より更に大型なプリントを作成したようです。写真作品の場合は、世界的に3タイプ出す作家さんが多くそれぞれエディションが10くらいずつで、一番大型な作品はエディション5というのが主流のようです。もちろん1点しか出さない作家さんもいます。しかし、これも作家によるので一概には言えないですが。また、日本人の方は意外と何枚かあることを嫌って写真作品のコレクションを敬遠する方いますが、作品の価値にそれほど影響するわけではありません。
山田さんの作品の場合、より大きいサイズで見せるのが彼の当初のイメージのようです。私も初めて彼の作品を見た時には、やはり大きいサイズで見たいと思ったものでした。
それが今回ようやく出来上がったということです。
ここで『そんなのただプリントすれば良いだけだろう。』なんて方のために一言申し上げておきますとそんなわけがありません。
大きい作品に出力すると画像がぼやけたり自分の意図する色合いじゃなかったりと結局プリントしてみなければわからないので納得のいくまで試行錯誤を繰り返します。実際、今回の山田さんの作品は膨大な時間と膨大な金額(?)が作品に注ぎ込まれています。
今回の出品作はより自分のイメージに近いものが出来上がったようですよ。
楽しみです。
それでは山田さんの作品をご覧ください。お問い合わせはS&Tで大丈夫ですが、まずはアートショップ で実物をご覧下さい。
【作品解説】
瞽女(ごぜ)さんは、三味線を奏で村から村へ巡業する「盲目の女旅芸人」です。
古くは室町時代ごろから江戸時代まで、全国各地に存在したといわれますが、明治時代になると新潟県の長岡と高田の二つの地区だけに残りました。当時の雪国新潟では、幼い子供が麻疹などの感染症をこじらせて弱視や失明にいたる例も多かったようで、それも理由のひとつではないかと考えられています。
目の見えない彼女たちは仲間の肩や背負った荷に手を添え、縦に連なって、杖を頼りに風雪の山々を越える。過酷な運命でありながらそれを恨まず、ときに明るく陽気な、ときに哀しく切ない唄で人々に娯楽と癒しを与え、芸を支えに生きたといいます。
そんな瞽女さんの姿になぞらえ、この作品のタイトルとしました。
【山田 茂義(Shigeyoshi Yamada)】
とうに時代遅れの古いカメラに、組み合わせの妙を知るべくフィルムを選び、名前もない風景を探しに行く。すると、どんなものにも他に代えがたい魅力があり、ハッとする瞬間があると知ります。その瞬間を切り取って「これ、いいでしょう?」と見せたい。
それは、カメラと少しの好奇心を持って出掛ける冒険のようなものです。
そんなフィールドワークが、現在のスタジオ八百萬へとつながっています。
すべての人には違った才能や魅力が同じだけある。多様な人が認め合い、ゆるくつながる場があったら、そこから何が生まれ、社会にどう影響するのか。そんな社会実験がスタジオ八百萬です。
<略歴>
1992年 – 2013年 画像認識技術 電子回路設計
2013年 – 現在 東北芸術工科大学 聴講生
2014年 – 現在 スタジオ八百萬 運営
2016年 – 現在 表具師見習い
前回のデビューから2回目のお披露目ですが、更に進化した大迫力の作品は必見です。デビューとは言えお披露目していないだけで制作活動をん10年重ねている彼はすでに大御所の雰囲気を醸し出しています。スタジオ八百萬のオーナーでもあるのでもちろん当日は在廊しておりますので思う存分作家に質問して下さいね。\(^o^)/