狂気
こんにちは、S&Tの上村です。昨日、保険屋さんと話していた時のこと。梅雨時と今の時期は統計的に病む人が多いんだそうです。妙に納得できる話に思わず笑っちゃいました。(笑)
耳も天気で聞こえたり聞こえなかったりするので、あながち間違っているとは言えないかもしれませんね。きっと季節も何か人間に作用するのでしょう。病むだけなら良いのですが、周りに迷惑をかけるのはやめて欲しいですね。😅
ただ一つだけ確実に言えるのは病んでいる人間に決して優れた芸術作品は作れないということです。
現在、神戸市立博物館で「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」が開催されています。
『狂気の天才ゴッホ』と日本では言われ誤解されがちですが、これも正しくは狂気の時にゴッホは作品を作っていないということを改めて考えて欲しいなと思います。
そんな事も考えながらゴッホ展見たら、また違った見方ができるかもしれませんね。
「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」は来年2月1日まで。
https://www.kobecitymuseum.jp/exhibition/detail?exhibition=383
さて、毎日ドンドン寒くなってきてヒタヒタと冬の足音が聞こえてきている山形ですがまだまだ芸術の秋は終わりません。額装もまもなく上がってくるだろう作品に加え、また一つすごいものがやってきちゃいます。
私も楽しみにしている1品ですが、到着後すぐに額をつけて皆さんにお見せしますね。
年末に向けてまた楽しみが増えました。😆
ちょっと休もうと思っていたのですが中々休めませんね。私は病まないように気をつけますね。(笑)
というわけで本日の1品です。

Chromogenic print, paint, poster and paper collage, in artist’s frame with bulletshot glass, in 5 parts
200.7 × 355.6 cm
S&Tではお馴染みのMatthew Day Jacksonの作品ですが、こんなのもあるんですね。時々こういう連作を発表するのですが彼の作品は色々考えさせられます。こんな作品を飾ったらカッコいいですよね。
Matthew Day Jacksonは1974年生まれのアメリカ人アーティストです。彫刻、絵画、コラージュ、写真、ドローイング、ビデオ、パフォーマンス、インスタレーションなど、多面的な実践を行っています。
彼の芸術は、人間の思考の進化、フロンティアの致命的な魅力、人間が技術の進歩に置く信仰などの大きなアイデアに取り組んでいます。特に、彼の作品はアメリカンドリームの神話に取り組み、失敗したユートピアのビジョンを通して創造、成長、超越、そして死の力を探求しています。
彼にとって、美しさはしばしば荒廃と結びついています。彼の作品は、彼が「恐ろしい」と呼ぶ概念を探求しています。人がすることはすべて、美しさと恐怖の両方をもたらす可能性があるという信念のもと制作されています。
ご覧になった事がある人はよくお分かりかと思いますが、彼のエディション版や版画作品も実にこだわりがすごいんです。彼の刷り師とも話した事がありますが、かなりの歳月をかけて出来上がっているようです。
S&Tでもこれまで何点か入荷していますがどれも良かった。彼の作品をご覧になりたい方はご予約の際にお申し付け下さいね。
それでは皆さん本日も良い1日を。
