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杞憂に終わりました

こんにちは、S&Tの上村です。昨日から『アートショップ2025(原点回帰)』が始まっています。初日の昨日はどうなることやらと心配していましたがそれは杞憂に終わりました。

朝からたくさんのお客様にいらっしゃって頂き10年前のアートショップとは全く違う様子。『作品足りるかな?』というくらいご予約も頂きました。😆

そこは原点回帰しなくてよかった。(笑)

冗談抜きにそのくらいこの10年頑張ってきたんだなと実感すると共にこれから益々気を引き締めて頑張らないとなと思った初日でした。

もちろんこれからいらっしゃる方はご安心下さい。作品は次々とやってきます。つい先程も連絡ありましたが12月到着予定の作品もありますので皆さんのご都合でいつやってきても楽しめるようにしています🤗

いつも言っていますが、作品との出会いはご縁。焦らずご自分のスケジュールで来て、思う存分楽しんで下さい。

『アートショップ2025(原点回帰)』はまだまだ始まったばかり。気になる方は遠慮なくお問い合わせ下さい。

さて、ルーブル美術館の強盗事件の全犯人が逮捕されましたね。宝石は未だ行方不明だそうですが、本当に全犯人が捕まったのか疑っちゃいますよね。まだまだこれで良かったとはいかなさそうです。

今月頭にはメトロポリタン美術館では10代の観光客がアングルの作品に水をかけて逮捕されましたが、どうも昨今の社会の闇が浮き彫りになっている事件だなと感じています。

このメトロポリタンの事件も「何らかの薬物やアルコールなどの物質」の影響下にあったと見られているようなので。

色々考えさせられるここのところの美術品にまつわる事件です。

そんな話もいらっしゃった時にしましょうね。作品を見るのに夢中で時間ないかもしれませんが(笑)

見せたいものもたくさんあるし、話したいこともたくさんあるしで困っちゃいますがお時間許す限りたっぷりと楽しんで下さいね。🤗

というわけで本日の1品です。

REVOLUTIONARY, 1972 / WADSWORTH JARRELL
Screenprint printed in color on white wove paper
83 x 66 cm
Edition of 300 + 18 APs + 17 Color Trial Proofs

以前もご紹介しましたが、やっぱりWADSWORTH JARRELLと言ったらこれですね。この圧倒的迫力はすごい。

ワズワース・ジャレル(1929年、ジョージア州アルバニー生まれ)は、AfriCOBRA(African Commune of Bad Relevant Artists)の創立メンバーです。 AfriCOBRAは、1968年にシカゴのサウスサイドで若い黒人アーティストたちによって設立され、トランスナショナルな黒人美学への関心から、20世紀のアメリカ美術の中で最も特徴的な視覚的表現のひとつを作り出しました。AfriCOBRAの特徴は、鮮やかな「Cool Ade」カラー、大胆な文字、黒人のポジティブなイメージで、この運動が生まれたコミュニティの日常生活に欠かせないものでした。AfriCOBRAは、1960年代から70年代にかけてのブラック・アーツ・ムーブメントの哲学的・美学的基盤を確立しました。創設者たちのビジョンは、サウスサイドのストリート、教室、スタジオ、リビングルームに根ざしていますが、その影響は世界中に広がり、ケリー・ジェームズ・マーシャルやケヒンデ・ワイリーといったアーティストに影響を与えています。ワズワースはそのキャリアを通じて、アフリカ系アメリカ人の苦悩、強さ、美しさを芸術の中で称えてきました。

彼の作品は鮮やかな色彩とブラックパワーのスローガンを組み合わせたパターン重視の肖像画を制作し、政治活動の激しさを表現するのが特徴です。

かなり強烈にメッセージが伝わってくるような作品です。

彼の作品はホイットニー美術館、ブルックリン美術館、クリーブランド美術館、ハイ美術館、ジョージア現代美術館、国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館、ハーレムのスタジオ美術館など多くのコレクションに所蔵されています。

「自由の原則」・・・アメリカにおいて、黒人の生活に共通して流れる要素である。理論的には、抑圧的な社会における自治と自己決定を求める、集団としての欲求である。この原則は歴史上ずっと続いているものであり、われわれの集団的な文化・政治・精神の雰囲気を形成し、支配的な言説であろうとし、われわれを社会的な解放の深く広い可能性へと近づけている。

今回のアートショップ2025(原点回帰)にもポスターですが1点出品しています。もちろん、ただのポスターではなくサイン入りです。彼の作品はポスターも含め中々希少なんですよ。

それでは皆さん本日も良い1日を。

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