忘れてはならないこと
こんにちは、S&Tの上村です。昨日も何やら大忙し。一体いつになったらゆっくりできるのかなんて話もボヤキ半分お客様と話していました。(笑)
先日の展示からようやく日常に戻って、S&Tも展示替え。まだ到着していない作品もたくさんありますが、久しぶりの作品やら非売品の作品やらと中々面白い展示になっております。
お時間とってゆっくり遊びにきて下さいね。😆
さて、ルーブル美術館の強盗の手口が明らかになっていくにつれてその手口の巧妙さがはっきりしてきたようです。
その準備の周到さから軍隊式の精度で実行された文化テロだという事ですが、実に恐ろしいですね。😱
専門家の話では、この事件はこれまでのものとは手口が異なるそうで、同じような事件がまた起きるのは時間の問題であり危険が深刻化しているようです。
また、専門家は事件の詳細には面白いスリラーのような興味をそそられる人も多いだろうとしたうえで、国民が抱いている深い喪失感を忘れてはならないと強調していました。
確かに事件やそのやり口をめぐるセンセーショナルな部分だけ取り上げられがちですが、私たちは文化遺産と歴史に大きな穴が開いたという事実に目を向けるべきなんでしょうね。
もう元には戻らないということを考えるとやはり強い憤りを感じます。
フランス国民は自分たちが強盗に遭ったように感じているそうですが、これが日本だったらどうなんだろうと考えると…。
これ以上は言いませんが。
というわけで本日の1品です。

Water-based woodcut on Japanese paper
30cm x 45cm
先日の南原でのワークショップも大好評だった湯浅克俊さんの作品から。木版画ということで皆さん最初驚くのですが、実は彼の作品はその内容が非常に面白いんですよね。実によく考えられていて、見るたびに新しい発見があります。そして、何より美しい。
【湯浅 克俊】*敬称略
1978 東京都生まれ
2002 武蔵野美術大学 造形学部油絵学科(版画コース)卒業
2005 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン、英国)修士課程版画科修了
2011-2014 武蔵野美術大学 非常勤講師
2014-2015 MI-LAB Artist-in-residence 講師
2015- 国際木版画会議 国際委員会メンバー
2016- EAST TOKYO MOKUHANGA STUDIO 主宰
2018- 特定非営利法人国際木版画協会日本委員会 副理事
2019-2024 多摩美術大学 非常勤講師
現在、神奈川県川崎市在住
(主な個展)
2000 katsutoshi yuasa exhibition 2000 / 武蔵野美術大学 東京
2006 Woodcuts : Impure Reflections / Perlberg Contemporary Art ニューヨーク、米国
Contrasts / Corn Exchange Gallery エジンバラ、英国
Floating World / ASPN Galerie ライプツィヒ、ドイツ
2012 うつろな国のたゆたう風景 / YUKI-SIS 東京
Beyond Assumption / IN THE GALLEY コペンハーゲン、デンマーク
2022 SEEING THROUGH THE LIGHT / Museum Franz Gertsch ブルクドルフ、スイス
2024 Depthless / 越前和紙の里美術館 福井
2025 IMAGEMAKER / BBA Gallery ベルリン、ドイツ
(主な作品収蔵先)
Cleveland Museum of Art クリーブランド、米国
中国版画美術館 北京、中国
Clifford Chance LLP ロンドン、英国
Laing Art Gallery ニューキャッスル、英国
武蔵野美術大学 東京
Museum der bildenden Künste Leipzig ライプツィヒ、ドイツ
Minneapolis Institute of Art ミネアポリス、米国
New York Public Library ニューヨーク、米国
Royal College of Art ロンドン、英国
Sprengel Museum Hannover ハノーファー、ドイツ
Victoria&Albert Museum ロンドン、英国
彼はとにかく世界中あちこち飛び回っている印象です。グループ展も数多く出展していて書き切れないので割愛します。😅
もちろんS&Tでお取り扱いしておりますのでご興味ある方は遠慮なくご連絡下さいね。
それでは皆さん本日も良い1日を。
