DIARY / BLOG

ミナミハラ

こんにちは、S&Tの上村です。8月もあっという間に終わっちゃいますね。😅

一体何をしているのやらという感じで日々過ぎてしまっていますが、どこかでゆっくり休みたいものです。(笑)

さて、ミナミハラアートウォークまであと1ヶ月を切りましたが、S&Tで参加の湯浅克俊さんも制作順調に進んでいるようです。つい先日もまた一つ作品が完成したと画像を送ってくれましたが、湯浅さんらしいウィットに富んだ作品でしたよ。実物を見るのが楽しみです。😆

今回は湯浅さんにだいぶ前から依頼して、南原をテーマに作品制作してもらっています。こういう事をドンドンやって欲しいなという思いも込めてS&Tで依頼しました。今回S&Tの参加は最後ということもあって頑張っちゃいました。(笑)

そんな思いに湯浅さんも応えてくれたわけです。

そんな作品ですからより多くの皆さんにご覧いただきたいなと思います。

実は作品だけでなく地元の手漉き和紙も使用して製作されているというこだわりなんです!!!

もう1人の参加作家の田賀陽介さんも現在こもって製作して頂いているようです。田賀先生も細部までのこだわりがすごいんですよね。なにせ作品に使う絵の具まで自作しようとしているんですから!!!

一体どんな作品が出てくるんだと今からワクワクしています。

こだわり満載の今回のお二人の作家の作品はいよいよ9月20日(土)にお披露目です。私もギリギリまで完成したものを見ることはないので本当に楽しみにしているところです。

今回S&Tのブースは旧南原中学校の体育館となるそうですが、そこには石塚さんも壁画を描くそうですよ。🤗

すぐそばのコミュニティセンターでは21日にワークショップも開催されますし、S&T以外でもそれぞれの催し物たくさんあるようです。

土日のみの開催ですが今年はいつにもましてギュッと詰まっているようなので私も楽しみにしています。\(^o^)/

皆さんぜひ足を運んでくださいね。もちろん会場には私もいる予定ですので遠慮なく声かけて下さいね。

予約のワークショップの方ももう少し人数入れそうですのでご興味ある方はお早めに👍

というわけで本日の1品です。

On the dawn of night and fog #3 / 湯浅 克俊
和紙に油性木版画
100cm x 200cm

S&Tではもうお馴染みの作家ですが、2023年の個展をした時の言葉が彼の作品を的確に表しているかと思いますのでご紹介しておきますね。

『普段私は長い時間をかけて版木を彫り、ばれんを使って紙に摺って作品を制作しています。一般的に木版画は彫刻刀による彫りあとを活かした表現や、多色摺りによる色の鮮やかさが魅力と言われています。しかし私は木版画とはイメージを創出するためのメディア(情報伝達のための媒体)であると考え、様々なイメージを作り出してきました。
2022年の夏、スイス人アーティストでハイパーリアリズムの先駆者であるFranz Gertsch(フランツ・ゲルチュ)の名を関した美術館で個展をする機会に恵まれたのですが、そのFranz Gertschさんが12月に亡くなられたことを聞きました。オープニングに参加するため美術館を訪れたときはお会いすることはできず、もうすでに体調が悪かったのかもしれません。彼はペインティングだけでなく大きな木版画も制作していて越前の和紙に摺っています。写実的な表現、木版画、和紙と私との共通点が多いことから勝手に親近感を感じていました。そんな彼の過去のインタビュー記事を読んでいたらこのようなことが書かれていました”nature is a mirror of time to which everything between birth and death…”。自然は生と死の間のすべての時間を映し出す鏡である。この文章を読んだ時、制作においても似たようなことが言えるのではないかと思いました。作品とは時間を映し出す鏡である。作品をいくら凝視しても費やされた時間を見ることはできませんが、確かに作品は膨大な時間を内包しています。線と線の間には私が考え、悩み、彫刻刀で彫ったすべての時間があるのです。』〜湯浅 克俊

湯浅克俊*敬称略
1978 東京都生まれ
現在、神奈川県川崎市在住
学歴
2002 武蔵野美術大学 造形学部油絵学科(版画コース)卒業
2005 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン、英国)修士課程版画科修了
主な参加したアーティスト・イン・レジデンス
2021 西会津国際芸術村 福島
2023 金沢湯涌創作の森 石川
2023 Graphic Studio Dublin ダブリン、アイルランド
2023 南島原市アートビレッジシラキノ 長崎
2024 Ballinglen Art Foundation バリーキャッスル、アイルランド
2024 International Plein Air Painting Stary S?cz スタリ・ソンチ、ポーランド
主な個展
2022 SEEING THROUGH THE LIGHT / Museum Franz Gertsch ブルクドルフ、スイス
2022 光を彫る / ギャラリー恵風 京都
2023 春の心臓 / ギャラリーAmi-Kanoko 大阪
2024 Depthless / 越前和紙の里美術館 福井
2024 水の月 / YUKI-SIS 東京
2025 夜と霧の明け渡る日に / ギャラリー Ami-Kanoko 大阪
2025 IMAGEMAKER / BBA Gallery ベルリン、ドイツ
主なグループ展
2018 モネ それからの100年 / 横浜美術館 神奈川、名古屋市美術館 愛知
2021 国際木版画展 / 奈良市文化会館 奈良
2022 The point of truth, beauty and knowledge / Kunstlerhaus Dortmund ドルトムント、ドイツ
2023 レジデント作家2人展+ / 金沢21世紀美術館 市民ギャラリー 石川
2023 PRINTED/MATTER / 日本橋高島屋美術画廊X 東京
2024 怪談?ライフカディオ・ハーンとの邂逅 / ギャラリーオーブ 京都芸術大学 京都
2024 二人展 漂流と潮汐 伊藤学美×湯浅克俊 / gallery noivoi 名古屋
受賞歴
2011 Towry Print Prize in the Summer Exhibition 2011 受賞、英国
2011 Northern Print Award 大賞受賞、英国
2015 2015 Guanlan International Print Biennale 入賞、中国
2015 CWAJ現代版画展 60周年記念大賞展 入賞、日本
2017 Ronin/Globus Artist in Residence Program 2017 大賞、日本・米国
主な作品収蔵先
Cleveland Museum of Art / Minneapolis Institute of Art / New York Public Library  アメリカ
Laing Art Gallery/ Victoria & Albert Museum / Royal College of Art イギリス
Museum of Contemporary Art Leipzig / Sprengel Museum Hannover ドイツ
China Printmaking Museum 中国

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