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ご冥福をお祈り致します

こんにちは、S&Tの上村です。昨日は朝から休みなしで気がついたら18時!!!!!

中々一区切りがつかず、いつの間にかそんな時間になっていたんですね。😅

自分でも驚きました😳

驚いたといえば、オルセー美術館の館長が急逝したというニュース。

館長就任後、まだ1年半も経っていませんでしたが、その年齢にも驚きました。享年58歳だったんですね。私と同じか一つ違いです。😥

最近ではオルセーが所蔵する名品による巡回展の陣頭指揮も執っていましたが、歴史的作品は古めかしく堅苦しいものではないことを示すものだとしてこうインタビューで答えていました。

「先人たちがその芸術を残そうと多大な努力を払ったのだとしても、私たちは『このコンセプトは今でも通用するのか?』と自問する必要があります。つまり私たちの仕事は、今日の問題を反映させながら美術館を可能な限り『同時代的』なものにすることであり、コレクションや美術史、そして特定の時代の歴史が、現代の私たちが世界を理解し、インスピレーションを得るための重要なリソースであると示すことなのです」
〜シルヴァン・アミック

ご冥福をお祈り致します。

同い年だと聞くとなんだか他人事じゃないですね。私も気をつけて仕事頑張ります。

というわけで本日の1品です。

Shoreline, 2021 / Mamma Andersson
Oil and acrylic on canvas
140.5 x 200cm

マンマ・アンダーソンは1962年、スウェーデン北部のルレオという人口のまばらな田舎町に生まれました。1986年から1993年までストックホルム王立芸術大学に在籍して以来、ストックホルムに住み、制作活動を行っています。

アンダーソンが国際的にブレイクしたのは、第50回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2003年)でスウェーデン代表に選ばれ、個展「Devil May Care」を開催した時です。2006年には、ニューヨークのデイヴィッド・ツヴィルナー・ギャラリーで「Rooms Under the Influence」と題した彼女の個展が開催されました。

「彼女の絵画は物語を語りますが、明らかにはしません。作品の中に入っても、始まりも中間も終わりもありません。鑑賞者が自分自身の物語を創造するのです。彼女の描く風景や人物には、深く心理的な何かがあるのです」とデイヴィッド・ツヴィルナーは語っています。

同年、アンダーソンは権威あるカーネギー芸術賞の北欧絵画部門を受賞し、ロサンゼルスのハマー美術館で個展「The Undiscovered Country」が開催されました。 「私のスタイルは、風景画、室内装飾、人間関係、そしてドラマといった、非常に北欧的な絵画の伝統を受け継いでいます。演劇や映画から大きな影響を受けています」と、アンダーソンは2007年のウィメンズ・ウェア・デイリー・スクープ誌の記事「レッド・ホット・ママ」で述べています。彼女は、自身の絵画に描かれた舞台のような空間について、「不条理ですが、そこに共感できるのです。なぜなら、そこに凝縮された人生があるからです」と語っています。アンダーソンの構図は、ノーベル文学賞の表彰状を飾る絵画を依頼された劇作家ハロルド・ピンターと比較されることもあります。アンダーソンの芸術的プロットは、寓話、神話、ポップミュージック、そして美術史の影響を受けています。

荒涼とした風景画、不吉な災厄の予感、そして内省的な人物像は、ムンク、ゴッホ、ホッパーといった絵画に見られるドラマと重なります。

彼女の作品は、ダラス美術館、ロサンゼルス・ハマー美術館、マガシン3・ストックホルム・コンストホール、ストックホルム近代美術館、ロサンゼルス現代美術館、ニューヨーク近代美術館などに所蔵されています。

『何かに対して強い感情を抱くには、物語を語れる小さな要素にまで絞り込む必要があります。そうすれば、自分だけの歴史を作ることができるのです。』〜Mamma Andersson

それでは皆さん本日も良いI日を。

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