こんにちは。S&Tの上村です。ナショナルギャラリーにあるドガの「ロシアの踊り子(Russian Dancers)」が「ウクライナの踊り子(Ukrainian Dancers)」に改名されましたね。

改名されたドガの絵

ナショナルギャラリーでは改名の理由を「絵画の主題をより良く反映させるため」と説明しています。何年も前から踊り子たちがロシア人ではなくウクライナ人じゃないのかと議論になっていたと言いますが、同美術館でコメントしているように『現在の状況により、ここ1か月間でこの作品に対する注目が高まっており、題名を変更する適切な時期であると判断した。』と言うのが本音でしょう。

今年の3月にはナショナルギャラリーの前で抗議騒動もあったし、誰が見てもこのタイミングでって感じですもんね。😅

ナショナルギャラリー前で、ロシアによるウクライナへの侵攻に抗議する人々(2022年3月5日)

こんなところにも戦争の余波が・・・。

と言うわけで本日の1品です。

UNTITLED (If Not Now Then When…) ,2019 / Raul Cordero
Giclée and silkscreen print on Fabriano paper.
100 x 70 cm
edition 10

久々にRaul Corderoの作品から。こちらはオリジナルがなくプリント版のみ制作された作品です。『今じゃなきゃいつ?』と書かれた文字は意味深ですよね。

見る人によってどうとでも解釈できる彼の絵画は非常にユニークで面白いです。

Raúl Corderoは1971年キューバ生まれのアーティストです。先日もタイムズスクエアでの巨大プロジェクトを終えたばかり。今後ますますの活躍が期待できるアーティストです。まだ作品も手が届く価格帯ですのでご興味ある方は今のうちに。おススメです。

もちろんお問い合わせはS&Tまで。