おはようございます。S&Tの上村です。
『アートな国は?』と質問すると
大抵の方が一番初めに答えるのが『フランス!』と答えます。
真っ先に『イギリス』と答える方は相当なアート通と言えるでしょう。
実はイギリスは世界で最もアートが身近にある国なんですよ。
イギリスでは毎年、美術館・博物館の発展を目指して創設された
「ミュージアム・オブ・ジ・イヤー」が発表されます。
その賞金は、なんと10万ポンド(約1500万円)!!!
美術館・博物館に贈られる賞の中では世界トップクラスとなります。
今年の最優秀ミュージアムは「テート・セント・アイヴス」。
「テート・セント・アイヴス」は1993年にガス工場を改装して造られました。
場所はブリテン島の南西部に突き出た半島にあるコーンウォールという地域。
2015年にいったん閉館し、2000万ポンド(約30億円)かけて
拡張&リニューアル工事を経て、2017年10月に再オープンしました。
建築家ジェイミー・フォバートによる地形を生かした拡張部分や、
地元コーンウォールにゆかりのある芸術家の作品を中心にした展示プログラムが
高い評価を受けたのが受賞の理由だそうです。
『テート』と聞いてピンときた方はさすがです。\(^o^)/
イギリスの4つのアートギャラリーを傘下に収める組織で、そのうちの一つが
今回受賞した「テート・セント・アイヴス」です。
イギリスには多くの美術館・博物館があります。
その理由は?
17〜18世紀にイギリスが世界の貿易の中心へと発展したことで、
世界中からアートが集まるようになったためだそうです。
また、イギリスは2001年に政策として国立美術館・博物館の入場料を撤廃したことにより
入場無料のところが多いんだそうです。
そういうことからもあらゆる人が芸術に親しむようになりました。
入場料撤廃の前後10年で比較すると、それまで入場料を取っていた美術館・博物館の年間入場者
数は、710万人から1800万人と約2.5倍に増加したそうです。
そして、2001年以前からすでに入場無料だったミュージアムでも、
入場者数は22%の増加したそうです。
無料効果スゴイですね!
さらに、美術館・博物館を訪れる人たちも多様になったといいます。
民族的少数派の人たちの入場者数は177.5%の増加
(デジタル・文化・メディア・スポーツ省が資金援助をしている美術館・博物館の場合)。
また、労働者階級や所得が低い人たちもアートを楽しむようになりました。
本当に素晴らしい政策ですね。
現在も誰にでも無料で公開されているこのような場所は、
時間がある時にふらりと立ち寄れる気軽さがあり、
芸術を身近なものにしてくれていると言います。
このミュージアム・オブ・ジ・イヤーは、美術館・博物館の発展を目指す
「アート・ファンド」という慈善団体が資金援助をしています。
この団体、あらゆる層にアートが浸透するようにと、
美術館・博物館が展示品を購入する際の支援を110年にわたり行ってきています!
スゴイですね。(*^◯^*)
誰もがアートに気軽に親しめるイギリスの状況は、
社会全体で芸術を育て維持する文化が根づいているからなのでしょう。
ステキな国ですね。🤗
規模は地球とアリほど違いますが、アートショップもそれを目指しています。
まずは地元から、アートを気軽に誰でも楽しめる環境が作れると嬉しいですね。
11月3日アートショップにお越しください。(もちろん入場無料です。)
きっと楽しいですよ。(しゃねげど。笑)
それでは皆さま今日も良い1日を。