こんにちは。S&Tの上村です。めっきり寒くなってきて私の地域はまもなく雪が降りそうです。毎年のことながら嫌な季節がやってきました。

今年は大雪だなんて言っている人もいるし憂鬱です。(T ^ T)

しかし、冬はアート界はなぜか活発。アートフェア然り、オークション然り、作品も良いものがたくさん出てきます。なんでなんだろうといつも思いますが、なぜかこの季節はついていくのにやっとです。😅

毎日大量のご案内が届きますが、その中からこれはというものを探すのは意外と大変です。

現在はネットの普及で皆さんも簡単に世界中のアートに触れることができますが、それも画像だけでは決して判断できません。

特に一度も見たことがないアーティストの作品は実物を見て『あれ?』と首を傾げたり、想像以上に素晴らしかったりするので判断が非常に難しいですよね。

そのために私のようなアートディーラーがいるわけですが、的確なアドバイスをするためにも最新の情報やアーティストをチェックしながら精進する日々です。

今更ですが私の仕事はただ売るだけではないんですよ。

胡散臭さ全開ですが、少なくとも私は真面目にやっています。(笑)

信頼第一です。

というわけで本日の1品です。

Woman Crying #21, 2021 / ANNE COLLIER 
C-print
Paper Dimensions: 72 3/8 x 49 3/4 inches
(183.9 x 126.2 cm)
Framed Dimensions: 73 1/2 x 51 x 2 inches
(186.7 x 129.5 x 5.1 cm)
Edition of 5 plus 2 artist’s proofs
WOMAN CRYING (COMIC) #35, 2021/ ANNE COLLIER
C-print
126.2 x 152.9 cm
128.7 x 157.9 cm in framed
Edition of 5 plus 2 artist’s proofs

つい先日もご紹介したANNE COLLIERの2021年の作品です。両方とも写真です。この人の面白さを見てもらうために2点掲載しました。

アン・コーリアー(Anne Collier)はニューヨークを拠点に活動しているアメリカ人アーティストです。彼女はファウンドフォトを使用して加工、編集することで、写真というメディアの歴史を反映させています。主に、目、雲、波など、非常に感情的な視覚言語で特徴づけられる写真や、明らかにロマンティックな性描写の写真に着目しています。ポスター、アルバムカバー、写真雑誌、本のページ、映画のスチール写真などを撮影することにより、私たちの日常生活を形成している写真の意味について問いかけます。また、写真を撮る行為をテーマとし、既存の写真を複製することでモチーフとの距離を取り、感情を遮断することで、描写されたものについて考えるきっかけを与えています。作者の極めて分析的な視点は、感傷やパトス(※注)を排除しています。私たちは、男性であれ女性であれ、その姿勢を問われることでしょう。彼女の作品は、サンフランシスコ近代美術館、パリのポンピドゥー・センター、ミラノのプラダ財団(いずれも2016年)、シカゴ現代美術館(2014年)、フラック・ノルマンディー(2018年)など、数多くの国際的なグループ展や個展で発表されています。

※ 倫理学において、対象の刺激を受けて生じる欲情・怒り・恐怖・喜び・憎しみ・哀しみなどの感情一般を指す。

私は非常に好きなアーティストの一人です。おすすめです。