おはようございます。S&Tの上村です。
今日はテリー・ウィンタースをご紹介したいと思います。
1949年生まれ
ニューヨークのPratt Institute卒業後ニューヨークを拠点として制作を続けている作家。
初期の作品はミニマリズムのモノクロ表現の影響が感じられるが、次第に主題となる生物学的、天文学的なモチーフが有機的なかたちとなって表現されている。Fourteen Etchings は、1989年にULAEより刊行された14点の銅版画からなる版画集の名作。それぞれ14点からなる作品は、19世紀のドイツの解剖学書から引用した人体の骨格のX線写真とダイレクトグラビュールをベースとした銅版画を組み合わせてつくられている。
X線写真は、頭部から始まりページが進むごとに胸部、腕部、腹部、腰部と身体の下部に進み最後に足部となる。銅版画のそれぞれのイメージは、必ずしもX線写真と直接的に関わるものではないが、抽象的なイメージと具体的なX線写真を同一画面上で視覚することによって、ある種の有機的な感覚が不思議と呼び起こされる。要するに割と難解な作品です。^^;
しかし、彼の作品はなんだかわからないまま、見ていると恐ろしく引き込まれていく作品です。
これこそアートの魅力だと私は思います。
個人的に好きな作家ですね。
彼の作品は現在それほど高くありません。10万円くらいで買える作品もあります。
ただ個人的には今後もう少しあがってくると思っていて、買うなら今だと思っています。
面白いことに、版画作品のこの作家ですが、比較的入手しやすいかと思っていると
実は意外に入手が難しい作家でもあります。
ということは、根強いファンがいて手放さないということなんでしょうね。
今後目を離せないこの作家ですが、興味ある方はぜひ調べて見てください。
2017年にも日本で展覧会が開催されていますよ。
実は、この人のサイン入りポスターが一点うちにあって、次のアートショップに出そうか
どうか検討中なんですよ。
強いご要望あれば是非ご連絡ください。
それでは今日も良い1日を。