こんにちは。S&Tの上村です。日本ではあまり話題にならないので書いておこうと思います。先日Judit Reiglという抽象画家が97歳で亡くなりました。

彼女はパリでアンドレブルトンとシュルレアリスムとの関係を断ち切り、生涯抽象画を描いた作家でした。

彼女は1923年にハンガリーに生まれました。1950年、彼女は祖国であるパリの政治的混乱から逃れ、そこでシュルレアリスムのスタイルで活動を開始します。だから初期の彼女の作品のいくつかは、不安定で、別世界のような、風変わりな生き物やシーンを描いていました。

1954年にアンドレブルトンと出会いパリのギャラリーレトワールスクレで個展を開催します。その直後に彼女はアンドレブルトンとシュルレアリスムとの関係を断ち切って抽象画を描き始めます。そして、生涯抽象画に身を捧げた人でした。

彼女の作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館や近代美術館、ロンドンのテートなどの主要機関のコレクションに含まれています。

彼女の作品は非常に壮大でなおかつ繊細です。

作品をいくつか掲載しておきますね。

Éclatement, 1956 / Judit Reigl
oil on canvas
142 x 152 cm
Déroulement, 1975 / Judit Reigl
mixed media on canvas
220 x 300 cm,
Mass writing, 1964 / Judit Reigl
Oil on canvas
208 × 232 cm

ご冥福をお祈りします。