こんにちは。S&Tの上村です。もう説明いらないですね。眞坂 麗さんの作品です。結局3点きっちり出してきましたよ。どれも素晴らしい出来です。
「草の根の殖える」/ 眞坂 麗
木製パネル アクリル絵具、スプレー、コラージュ
S10 530×530mm
夏のような、秋のような、冬のような… 春を通り過ぎたこの季節だからこそ顕れた色とかたち。それを平面構成してみました。 なんだか遭遇したことのない不思議な、けれどどこか愛嬌のある親しみやすさを、わたし自身が感じています。山奥に庵を構えている友人の家の、空気とその風情とをモデルにしました。 この絵の特徴は、光の強さや角度によって印象がガラリと変わることです。 シルバー、ブルーシルバー、ゴールドのグリッターの紙で下地をつくり、その上から半透明と不透明を分けて着彩しています。 暗い部屋で照明を当てると絵の具の彩度がグッと下がり、その分グリッターが驚くほどギラッギラ輝きます。 また、初期位置は一応定めていますが(右下にサインがある置き方)どこが天地になってもいいように構成しました。 ですので、その日の気分やこの見え方に飽きてきたなと思ったら、絵をぐるんと回していただいて飾りなおすという愉しみ方ができます。 額なしで白い壁などに飾るのがおすすめですが、照明を当てたいけれどガラスまたはアクリル板を入れた額が欲しいという場合、光の強さや角度の調整が必要になるかと思います。その点を念頭においていただくと飾るの工夫の楽しみも増すかと思います。ー眞坂 麗
細やかな配慮で飾り方まで工夫した一品のようです。割れてしまいそうな画面は不思議な世界を紡ぎ出しています。