DIARY / BLOG

今だからこそ

こんにちは、S&Tの上村です。昨日もアートショップ2025たくさんの方に楽しんで頂きました。後半暇だろうとたかを括っていたらまさかの大忙し。😅

それだけ皆さん楽しみにしていたんですね。やって良かった。

アートショップは残すところあと2日ですが、できる限りご要望にお応えできるように頑張りますので遠慮なくご連絡下さいね。

そして、本日は例の競売の最終日。一体どんなドラマがあるのか楽しみです。😆

気になっている方はぜひチャレンジしてみて下さいね。

昨日のブログの話題でも盛り上がりましたが、最近の日本の展示はますますつまらないねなんて話をすることが多いような気がします。

なんでなんだろうと考えちゃいますが、日本人の性質なのか文化的な背景なのかはよくわかりませんが、不景気になると特に顕著になるような気がします。

昔々の話ですが、未曾有の経済危機の時に海外の企業の文化に対しての取り組みと日本企業の取り組みの違いを思い出しちゃいました。

海外の企業は文化を守ろうとするのに対して日本企業は真っ先に切り捨てるんですよね。

それは今も変わっていないのかもしれません。悲しい現実です。😞

そんな不景気にも対抗して『アートショップ2025(原点回帰)』は頑張っているんです。それは、来て頂いた方ならよくわかるはず。

まだ見ていない方も一度いらっしゃった方も残り2日はお時間許す限り足を運んで下さいね。

お待ちしております。

もちろんそれが終わってもS&Tでは素晴らしい作品を皆さんにお届けするよう努力し続けます。日本の悲しい現実の私なりの密かな抵抗ですかね。かなりの微力ですが。(笑)

というわけで本日の1品です。

Revolutionary, 1972 / Wadsworth Jarrell
Silkscreen
82.6 × 66 cm
Edition of 300

何度かご紹介していますがこの希望に満ち溢れた作品は今のご時世にぴったりなんじゃないでしょうか?

今の時代こういう希望が必要なんだと私は思います。そんなエネルギーが湧いてくるような作品ですね。

ワズワース・ジャレル(1929年、ジョージア州アルバニー生まれ)は、AfriCOBRA(African Commune of Bad Relevant Artists)の創立メンバーです。 AfriCOBRAは、1968年にシカゴのサウスサイドで若い黒人アーティストたちによって設立され、トランスナショナルな黒人美学への関心から、20世紀のアメリカ美術の中で最も特徴的な視覚的表現のひとつを作り出しました。AfriCOBRAの特徴は、鮮やかな「Cool Ade」カラー、大胆な文字、黒人のポジティブなイメージで、この運動が生まれたコミュニティの日常生活に欠かせないものでした。AfriCOBRAは、1960年代から70年代にかけてのブラック・アーツ・ムーブメントの哲学的・美学的基盤を確立しました。創設者たちのビジョンは、サウスサイドのストリート、教室、スタジオ、リビングルームに根ざしていますが、その影響は世界中に広がり、ケリー・ジェームズ・マーシャルやケヒンデ・ワイリーといったアーティストに影響を与えています。ワズワースはそのキャリアを通じて、アフリカ系アメリカ人の苦悩、強さ、美しさを芸術の中で称えてきました。

彼の作品は鮮やかな色彩とブラックパワーのスローガンを組み合わせたパターン重視の肖像画を制作し、政治活動の激しさを表現するのが特徴です。

かなり強烈にメッセージが伝わってくるような作品です。

彼の作品はホイットニー美術館、ブルックリン美術館、クリーブランド美術館、ハイ美術館、ジョージア現代美術館、国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館、ハーレムのスタジオ美術館など多くのコレクションに所蔵されています。

「自由の原則」・・・アメリカにおいて、黒人の生活に共通して流れる要素である。理論的には、抑圧的な社会における自治と自己決定を求める、集団としての欲求である。この原則は歴史上ずっと続いているものであり、われわれの集団的な文化・政治・精神の雰囲気を形成し、支配的な言説であろうとし、われわれを社会的な解放の深く広い可能性へと近づけている。

今回の『アートショップ2025(原点回帰)』にも彼のサイン入りのポスターが1点出品されています。

かなり希少なのでお好きな方はぜひ。

それでは皆さん本日も良い1日を。

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