DIARY / BLOG

大興奮です

こんにちは、S&Tの上村です。昨日は河添さんに会いに一路東京へ。日帰りのため他の方にはお会いできませんでしたがご勘弁下さい😅

久々に渋谷に行くと駅が全く別物になっていて浦島太郎でした。(笑)

たくさんお話しできて非常に刺激を受けましたが、とんでもないものをもらっちゃいました。これがすごかった。私も大興奮です。

もちろん公開しますのでご覧になりたい方はぜひS&Tへやってきて下さい。特にコレクターの方は目を見張るべきものですよ。まずは見てお話ししないと損をすること間違いなしです。

改めて楽しく日々精進しないといけないなと思った日でした。

それにしても昨日に限って寒かった。🥶

山形に帰ってくると雪が降っていて新幹線から降りるのが億劫でした。😅

もちろん河添さんの作品も頂いてきましたので検品してまもなく公開します。これもすっごいですよ。

お楽しみに😆

東京駅で買い物をしようと荷物を預ける時に、預かり所の人がすぐに『これは絵ですか?』と聞いてきたのにはちょっと驚きましたが、それだけ色んな人が色んな荷物を預けるんだなぁと田舎者の私は感心しました。山形ではまずあり得ない反応ですから(笑)

本日からは寒さに負けずに年末のセールに向けて準備します。もちろん通常営業もしておりますのでそろそろ芸術に飢えてきたという方は遠慮なくご予約下さい。お待ちしております。

というわけで本日の1品です。

Waiting, 1997 / May Stevens
Lithograph
43.2 x 55.9 cm
Edition of 25

S&Tではお馴染みのMay Stevensの作品から。

May Stevens (1924–2019)はマサチューセッツ州ドーチェスターで生まれ、ボストン近郊のマサチューセッツ州クインシーで労働者階級の家族に育てられました。結果的に彼女の作品は、彼女の社会に対する見方、彼女が彼女の周りで目撃した女性の貧困と機会の欠如の影響を受けました。ボストンとニューヨーク市で美術を学んだ後、彼女は1948年に仲間のアーティスト活動家ルドルフ・バラニクと結婚しました。

スティーブンスは最初から、芸術は個人的な表現だけでなく、社会的解説に使用されなければならないと信じていました。彼女の芸術は通常、政治活動家としての彼女の個人的な経験に関連しています。

彼女は公民権運動に従事し、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアがカタログの紹介を書いたフリーダムライダーと呼ばれる1964年の展覧会につながりました。1967年から1976年までのスティーブンスのビッグダディシリーズは、ベトナム戦争に対する怒りの反応として作られました。これらの大きなポップアートスタイルの絵画は、彼女の最も有名な絵画の1つです。

肉屋、警官、兵士、絞首刑執行人など、様々な制服を着た、ありふれた中年白人男性を描いた、彼女のグラフィック・ポップ風の作品群は、もともと彼女自身の父親の人種差別的な見解に触発されたものでした。彼女は、この無知な男性の風刺画を、アメリカの家父長制的な権力構造における偽善的で不公平だと感じていたすべてのものの視覚的なメタファーとして制作しました。これらの作品は近年再び注目を集めており、「ビッグ・ダディ」作品2点が、MoMAの開館記念展で展示されています。また、「ビッグ・ダディ」の絵画は、スミソニアン博物館が企画し、ミネアポリス美術館に巡回している「アーティストの応答:アメリカ美術とベトナム戦争、1965-1975」展にも出品されました。

フェミニスト芸術運動に触発されたスティーブンスは、女性アーティストの人生を個人やグループのポートレイトで称え、それを「オルタナティブ」な美術史とみなしています。彼女はまた、1977年から92年まで出版された雑誌「Heresies: A Feminist Publication on Art and Politics」の設立を支援しました。

1981年のスティーブンスの息子の死は、彼女の作品の方向性を変えました。彼女の後の絵画は、痛烈な感覚が染み込んだ風景でした。

本日の1品の言葉の海シリーズは実に美しい作品です。これは実物を見ないと中々わからないかもしれません。私も初めて実物を見た時は画像とのあまりの違いに驚きました。ま、美術品は大抵そうですが😅

彼女はゲリラ・ガールズの元祖であり、重要なフェミニスト出版物『Heresies』の創設メンバーでもあります。彼女の作品は、MoMA、ホイットニー、ブルックリン美術館、ハーバード美術館、ダートマス大学フッド美術館などに収蔵されています。

最後に彼女の言葉を。

『政治活動は私の作品の邪魔になるのではなく、むしろ作品の糧となるのです。芸術は、他の誰も、他の何物も立ち入ることができない神聖な場所で行われる神聖な行為だとは考えていないからです。芸術は世界の一部なのです。』〜May Stevens

年末もしかしたら…。

それでは皆さん本日も良い1日を。

次の記事
13/2462
前の記事