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S&Tの野望

こんにちは、S&Tの上村です。昨日はS&Tのイベントからすっかり芸術に魅了された姉妹がご来店。うちのイベントにもいつも来てくれますが、初めて会った頃から色んなものを見て聞いて学んできたようで会った頃とは別人級に成長しています。ちょっと上からですかね。😅

妹さんの方が写真に興味あるという事だったので日本ではまず見る事ができないものなどたっぷりと堪能して頂きました。😆

やっぱり作家もコレクターも純粋に芸術を愛してくれる人じゃないと。お金に目が眩んだ人達は違うものに興味を持てばいいんです。

こういう純粋な人達が1人でも多く増えてくれる事がS&Tの野望。(笑)

ここ最近の出来事で来年の展示はもう一度リセットして初めからやり直すことに決定しましたが、話していて私も色々アイディアが湧いてきましたよ。

これからはますます純粋に芸術を作りたい人や見たい人のための展示をやっていこうと私も元気をもらった日でした。

そして、仕入れは少し抑えようとしていたはずなのに夜な夜なまた価格交渉している自分がいました。(笑)

お陰でこれまでポスターしか入荷した事がなかった作家の作品が1点やってきます。

これがまた凄い。😍

若干、経年劣化が見られるもののこれは仕方がない事。早く皆さんにお見せできるよう願っています。

これ以上はいつものようにひ・み・つ。(笑)

お客さんに刺激されて仕入れしていたらS&Tはそのうち破産しちゃいそうですね。😅

今の所頑張っていますが、S&Tが潰れないように気に入ったものがあれば皆さん遠慮なく買って下さいね。(笑)

というわけでまたまた年末恒例のS&Tのセールを開催することに決定しました。🎶

パチパチパチ👏👏👏

これからどんな風にやるのか考えますので妄想しながらお待ち下さい。

そんなに大々的には告知しませんのでお見逃しなく。

逃してもそれもまたご縁ですが。(笑)

私もやる気スイッチが入ってきましたよ。お楽しみに。😆

というわけで本日の1品です。

Untitled, 2007 / Adam Fuss
unique gelatin silver print photogram
210.2 × 147.6 cm

Adam Fussは1961 年 ロンドン生まれのアーティストです。フォトグラムやダゲレオタイプといった初期の写真技法を用いて、人生の神秘、複雑さ、はかなさを探求する、印象的で謎めいたイメージを生み出しています。もともと広告写真家として訓練を受けた彼は、一般的な画像の大量生産に対する反発から、写真撮影工程から近代技術を排除することを決意しました。ピンホールカメラを用いた初期の実験がきっかけで、彼はフォトグラムなど、カメラを使わない他の写真技法の可能性を模索するようになりました。1830年代にウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットによって発明され、後にマン・レイやモホイ=ナジといった芸術家によって有名になったフォトグラムには、重要な歴史的背景がありますが、Fussの独特な主題の選択により、現代版フォトグラムには深い心理的強度が吹き込まれています。彼の最も有名な作品には、水中の赤ちゃん、洗礼式のドレス、ヘビなどの写真があります。

Fussは自身の作品についてこう語っています。「意識的に、これまで見たことのない写真を作ろうとしたんです。おそらく何十億枚もの写真を見てきましたが、それらはすべて同じメカニズムで作られていました。(中略)フォトグラムは、カメラに捉えられなかったものを映し出してくれます。人生そのものがイメージなのです。」

まるで絵画的な印象の彼の作品は見るとしばし時の経つのを忘れます。

1982年ピンホールカメラを用いた実験的な作品を制作し、1985年にMassimo Audiello’s galleryで展覧会を開催します。彼の作品は、MoMA、メトロポリタン美術館、ホイットニー美術館、サンフランシスコ近代美術館のコレクションに含まれています。

日本ではあまり話題にはなりませんが、私も個人的に好きなアーティストの1人です。

それでは皆さん本日も良い1日を。

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