S&T史上最高齢
こんにちは、S&Tの上村です。昨日はS&T史上最高齢のお客様。なんと89歳!!!!!
一緒についてきた感じですが、まぁお元気。
絵よりS&Tのシンボルツリーのハイビスカスに興味津々でしたが…😅
最後にどれが一番良かったか聞くと『ん〜、よくわがんね。でもこれが好きだな。』と指差したのがトーマス・ルフ。(笑)
ちゃんとわかってらっしゃる。やっぱり良いものは伝わるんですね。
ローズ・ワイリーは今年91歳で元気に活躍していますが、このおばあちゃんもきっと150歳くらいまで長生きしてくれることでしょう。
一緒にきたお孫さんはほっぽらかしで他の作品に夢中でしたが。(笑)
さて、海外からはこんなニュースが。
2010年にナショナル・トラストに寄贈された、レンブラントの自画像が全国巡回展を開始しました。

この作品は1635年に署名と日付が記されていましたが、一部の美術史家は作品の一部を劣悪なものとして長年真贋を疑問視していました。しかし、2014年にハミルトン・カー美術研究所によって真作と確認され、3,000万ポンドの値が付けられました。
この巡回展、面白いのが、鑑賞者が心の健康増進のため、作品を見ながら瞑想することが推奨されています。
ナショナル・トラストは、「ゆっくり鑑賞」を促すため、座席と「瞑想を促す音声ガイド」を提供すると発表しました。また、ストレスを軽減し、感情的な回復力を養うため、作品の平均鑑賞時間を8秒から増やしたいとしています。
その通りですが、平均鑑賞時間8秒っていうのも驚きですよね。
そんな時間で何もわかるわけがありませんね。😅
それを増やそうという試みは素晴らしいですね。ま、2秒増えても10秒ですからさほど変わりませんが…。
キュレーターはこんなことを言っています。
『じっくりと眺めることは…今この瞬間に目を向け、そうでなければ見逃してしまうかもしれない細部や、そこから生み出される感情に気づく方法です。
この自画像は…より深く見つめ、レンブラントが何を考えていたのか、そしてもしかしたら自分自身の心境を振り返るきっかけを与えてくれるでしょう。」
良い試みだと思いますが、やはり来館者の多い美術館では限界があるかもしれませんね。頑張って欲しいなと思います。
その点S&Tは平均滞在時間3時間ですから、皆さん裏の裏までたっぷりご覧いただいております。(笑)
と言うわけで本日の1品です。

Archival pigment print
12 x 18 inches and 21 x 32 inches
Mary Ellen Bartleyは1959年にニューヨーク生まれの写真家です。彼女は、本の素材と質感を探求し、さまざまな色と形のボリュームを並べて抽象的な構成を作成します。
20世紀イタリアの芸術家ジョルジョ・モランディの個人蔵に招かれ、その静かな静物画は、彼女の創作活動の初期から欠かせないインスピレーションの源となっています。瞑想的で静か、そして厳密に観察された「Morandi’s Books」シリーズは、この画家との親和性を確認し、アーティストと本との関係についての彼女のオープンエンドな探求をさらに推し進めています。
ご覧になった方は皆さん驚いていましたが、彼女の作品は写真なんですよね。
現在S&Tにも彼女の作品はありますが、いつまで見れることやら。前回はほとんど見せていないうちになくなっちゃいました。ま、それもご縁ですが。
ご興味ある方はお早めに。
それでは皆さん本日も良い1日を。