こんにちは、S&Tの上村です。昨日も殺人的な暑さでしたね。まだ6月。今年の夏は一体どうなっちゃうんですかね。😓

さて、昨日も岡本太郎現代芸術賞について触れましたが、公募花盛りのこの時期。「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」もまもなく締切を迎えます。

「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」は、東京都とトーキョーアーツアンドスペースが2018年から実施している現代美術の賞です。今回で6回目!

受賞者は2組で賞金300万円のほか様々な支援が行われます。素晴らしい取り組みだと私は思っています。

https://tokyocontemporaryartaward.jp/news/250604.html

若いアーティストはどんどん挑戦すべきでしょう。こういう取り組みがもっともっと増えれば良いのになといつも思います。山形県は特にこういうものはないですねぇ〜😅

だから若い人が流出しちゃうんですけどね。行政はそういうことがわかっていない。

予算がたっぷりあれば私もこういうのやりたいなぁなんて夢見る今日この頃です。(笑)

今は若手の企画展で精一杯ですかね。自分の力のなさを痛感します。😭

それでもとにかく皆さんに来て良かったと思えるように頑張っていたら、実は、今日も寝坊しました。人間無理はいけませんね。(笑)

というわけで本日の1品です。

Untitled, 1981. Palmetto Series / Ching Ho Cheng
Gouache on paper
37.25 x 50″

このPalmettoシリーズ良いですね。壁のぼろさ加減といい釘が打たれている感じといいなんとも言い難い哀愁漂っていますね。

【Ching Ho Cheng】アジア系アメリカ人が現代美術シーンからほとんど不在だった時代に、チン・ホー・チェンは、メトロポリタン美術館の20世紀美術の最初のキュレーターであるGert SchiffやHenry Geldzahlerなどの著名な美術史家から高く評価されていました。2人ともチェンの親友であり、彼の作品を宣伝し、所有していました。チェンはニューヨークや海外で彼の作品を広範囲に展示しました。

Ching Ho Chengはキューバのハバナ生まれで、1970年代から1980年代にかけて活躍した現代アーティストでした。彼はクーパーユニオンで絵画を学び、タオイズムの教えに没頭し、チベットの芸術、ホピ、ナバホの工芸品などを参照しその折衷的な作品を探求しました。 1970年代初頭、彼はパリとアムステルダムで数年間過ごし、1976年に最初の個展を開催しました。その年にニューヨークに戻ったとき、彼は伝説的なチェルシーホテルに定住し、ホテルの他のクリエイティブな住人とのつながりを築きました。わずか42歳で亡くなってしまったのは非常に残念なアーティストの一人です。

今秋、Ching Ho Chengはホイットニー美術館のグループ展「60年代のシュール」に参加します。その後、2027年にアディソン・ギャラリー・オブ・アメリカン・アートを皮切りに巡回展を開催し、初の美術館での個展となります。

彼の作品の管理人でもある妹はこう言っています。

『強い意志があれば、何でもできるんです。こんなことができるなんて夢にも思っていませんでしたから長い時間がかかりましたが、ようやく実現し始めています。』

亡くなってだいぶ経ちますが、今なお彼の夢は生き続けています。本当に素晴らしいですね。

S&Tにも彼の作品ありますのでご覧になりたい方は遠慮なくお申し付け下さい。

Palmettoシリーズのドローイングもありますが、こちらはご予約済みです。見たい方はお渡ししちゃう前にぜひご覧くださいね。

それでは皆さん本日も良い1日を。