こんにちは、S&Tの上村です。昨日は朝から予定していない荷物が届き焦りました。😅

異常に早く海外から到着しましたが、これから額装してお見せしますね。

これもやばいですよ。😆

そして、昨日のお客様たちにもたっぷりと湯浅作品堪能して頂きましたが、同時開催中のレアな本にも皆さん釘付けでした。

本なんて売れないよとタカを括っていただけに嬉しい(?)悲しい(?)誤算です。あんまり売りたくないんですが(笑)

この文脈から察して欲しいと思います。どれだけレアな本を出しているのか。💦

1冊も抽選申し込みなんてないだろうと本気で思っていたのにすでにお申し込みありますが、奇跡的に一つもかぶっていないので今のところはお申し込み者にいく予定です。本の抽選は4月半ばとなりますので、ご覧になりたい方はお早めに。

レアな本ですからもちろん各1冊ずつしかありませんのでご了承下さいね。🙇

トーマス・ルフやイドリス・カーンの写真の作品集も非常に人気です。もちろんどれもサイン入り。

写真と言えばつい先週3月7日にハッセルブラッド国際写真賞の受賞者が決まりましたね。

ハッセルブラッド国際写真賞はハッセルブラッド財団が写真界の発展に多大なる功績を残した写真家、アーティストに贈る賞です。1980年に故ヴィクター・ハッセルブラッドの遺言を受け、写真表現における先駆的な実験や後続世代に与えた優れた写真家の業績を讃えるために創設されました。

受賞者には金メダルと賞金、そして、ハッセルブラッド社製のカメラが贈られますが、その賞金も破格です。

今年の受賞者のソフィー・リステルユベールさんには賞金200万スウェーデンクローネ(およそ2900万円)が授与されました。凄いでしょう?

さてさて、ソフィー・リステルユベールさんって何者って気になりますよね。

ソフィー・リステルユベールは1949年パリ生まれの写真家です。レバノン、クウェート、旧ユーゴスラビア、イラク、ヨルダン川西岸など、紛争が起きた場所を表現の核に、煽情的なイメージを避けながら、人間の存在と活動が静かに残された痕跡の中の感情を捉えた作品を発表してきました。

彼女はソルボンヌ大学で文学を学びました。彼女の作品には出来事を描写するのではなく痕跡や細部を強調することで伝統的な物語構造に挑んだ文学運動「ヌーヴォー・ロマン」の影響が見られます。その文学的素養は、テキストの断片を視覚的な物語に必要不可欠なものとして組み込んだアーティストブックにも表れています。

どんな作品があるか見てみましょう。

WB #22 (2005) / Sophie Ristelhueber
© Sophie Ristelhueber
Beyrouth, photographies (1984) / Sophie Ristelhueber
© Sophie Ristelhueber
Every One #14 (1994) / Sophie Ristelhueber
© Sophie Ristelhueber
Fait #20 (1992) / Sophie Ristelhueber
© Sophie Ristelhueber
Eleven Blowups #1 (2006) / Sophie Ristelhueber
© Sophie Ristelhueber

さすがですね。受賞するだけありますね。😆

ハッセルブラッド財団は授賞理由として(公的、私的の両領域にわたる)風景と領土を探求する緻密で一貫した独自の作品群を挙げ、「リステルユベールは戦争で荒廃した諸地域で制作したシリーズを通して、写真におけるジャーナリスティックな側面に挑み、彼女自身の視覚言語を獲得した。土地や建築、人間の身体に残された暴力の痕跡や傷跡は、彼女の力強い、隙のないイメージの中心を為しており、なかでも評価の高い中東やバルカン諸国に焦点を当てたシリーズにはそれが顕著に表れている。展示手法に至っては、慣習に囚われない方法で大きなサイズの写真を使用したり、映像やサウンドと組み合わせたサイトスペシフィックなインスタレーションなどを試みてきた。」としています。

彼女は受賞にあたり以下の喜びのコメントを出しています。

『ご存じのように、人は愛されぬゆえに死ぬのではなく、信じてもらえないがゆえに死ぬ。古い友人はアーティストの条件について語り合うとよくそう言っていました。重要なのは、アーティストが価値があるかどうかわからないままに新しいものを生み出すことにすべてを賭けていることなのです。だからこそ、この栄誉ある賞の受賞はアーティストとしての私にとってとても意義深いものです。』

コメントも詩的ですね。

最後に彼女のインタビューがYouTubeにあるのでご覧下さい。

https://youtu.be/m_enyWroOwU?si=AHFnknCO9-sXycET

S&Tにも写真作品続々到着していますが、そちらは現在の展示終了後にゆっくり見に来てくださいね。

それでは皆さん本日も良い1日を。