こんにちは。S&Tの上村です。先日ご紹介した映画『イエスタデイ』を見ようと山形県で探していたら、山形県の公開は11月29日からとなっていました。^^;

その辺が田舎の不便さを感じますね。(笑)

先日アートショップ の時に写真の話題になりました。その時にアートなのかその辺のおじさんが撮った写真なのかの違いについて少しお話ししました。時々この話題が出るのでちょっとだけ考えてみましょう。

よく写真の作品を見て『こんなの俺でも撮れるよ。』という話を恥ずかしくもなくする方がいらっしゃいます。確かに写真だけということなら撮れるかもしれません。しかし、アートの写真作品は写真である前に『アート』なんです!アートの表現に写真を使っているに過ぎないのです。

例えばこれ!

シンディ・シャーマン「Untitled #96」

この作品は高松宮殿下記念世界文化賞を「絵画部門」で受賞しています!

そうです。もうお分かりですよね。「写真部門」ではなくて「絵画部門」で受賞しているんですよ。(笑)

ちなみにこの写真のお値段は約3億円です。

ということは写真といっても大まかに分けると2種類あるということです。写真を撮る人なら写真家、写真を使ってアートを作る人ならアーティストということになるでしょう。だから、写真を見る前に写真展を見に来ているのか、アートの展覧会を見に来ているのかという区別が必要なんです。

そして、後者を理解するには「これは写真ではなくて、アートなんだ。」というところから出発しないと理解することはとてもできないんですね。

こういうことがわかっていないと前述の『こんなの俺でも撮れるよ。』という発言になってしまうんですね。^^;

ちなみに高松宮殿下記念世界文化賞は過去にゲルハルト・リヒターなんかも受賞しています。毎年素晴らしいアーティストが受賞していて選考する方々が本当に素晴らしいんでしょうね。

写真についてはまだまだ言いたいことが山ほどありますが続きはまたの機会に。

S&Tでは写真作品も多数お取り扱いしています。『写真はちょっと・・・。』とか敬遠するのではなくて作品として一度やはり実物を見て欲しいなぁと思います。皆さんの頭の枠を取り払ってしまえば素晴らしい作品が多いことに気がつくと思います。本当に面白いですよ。\(^o^)/