こんにちは、S&Tの上村です。連日の暑さには参りますね。皆さんお身体には十分お気をつけください。

昨日いらっしゃった常連さんは何かと作品をすぐに売る話をします。じゃ、この作品預かりますよと言うとそれは嫌だとワガママばかり言う始末😅

結局売りたくないんですよね。(笑)

ま、ちゃんとしたコレクターさんは売ることなんて考えていません。やはり20年くらいの長いスパンで見た方がアーティストにとってもコレクターさんにとっても良いんです。そんなのわかっていると言われそうですが、日本のにわかコレクターたちは意外とわかっておらず、ここのところの売却が目立っています。

この辺は35年前と何ら変わりないのが本当に残念です。日本人が変わることなどないのかな?とがっかりしているところです。

これではいつまでも黄色い猿と言われても仕方ないかなぁ😓

あくまで私見ですが。

ずっと言い続けていますが、実はこういう不景気の時は良い作品が市場にいつもより多く出て来ます。なぜって、やはり経済的にピンチの時に手放す方がいるというのはいつの世も変わりません。そして、通常よりもお得に買えちゃったりもするので、あまり経済的に困っていない場合は逆に買うチャンスなんですね。

ちなみにS&Tではかつてないほど大量に仕入れをしています。多分ドン引きされるくらいです。(笑)

ここが勝負の分かれ目。芸術作品を今買わないでいつ買うのというぐらい次から次へと良いものが出て来て困っています。😅

S&Tは惜しげもなく皆さんに情報を平等に与えていますので、あとは皆さん次第です。

騙されたと思って一度足を運んでみて下さいね。

信じるか信じないかはあなた次第。いつも都市伝説みたいになっちゃいますね。(笑)

というわけで本日の1品です。

BURNING SQUARE: PRAYERS FOR REST, 2023 / MANDY EL-SAYEGH 
Oil and acrylic on canvas with collaged and silkscreened elements, joss paper and gold leaf
194 x 148 x 4.5 cm

Mandy El-Sayeghは1985年マレーシア生まれのアーティストです。現在はロンドンを拠点に活動しています。

彼女は物質と言語の探求に根ざした、プロセス重視の作品を制作しています。緻密なレイヤーを持つペインティング、彫刻、インスタレーション、ダイアグラム、サウンド&ビデオなど、幅広いメディアを駆使して、身体的、言語的、政治的な秩序システムの形成と崩壊を探求しています。

彼女が特に興味を持っているのは、「部分と全体」の関係を探求することで、重要でありながら未計画なものが、さまざまな小さな相互作用や反復によって出現し、成立していく様子です。彼女は、バラバラの断片、テキスト、どこからか探してきた画像をコラージュし、有機物を模したラテックス、ゴム、粘土のような素材と重ねることで、これを物理的に示しています。手描きのグリッドや幾何学的な型など、単純で反復的なパターンを通して、意識的に意図されたり予期されたりすることのない形式的で物語的な合成を引き起こしています。

彼女は私たちの思い込みや、一般的に疑問視されることのないシステムに対する理解に疑問を投げかけます。

彼女はこう言っています。

『私は工芸品は民族誌的な証拠としてではなく、持ち運び可能なエコロジーとして、移動し、旅をし、文化的な均質性ではなく、文化的な混交性に貢献するという考え方に興味がある。これらの要素はすべて、私たちがどのように歴史を読み、どのように現在を消費するかを常に塗り替えているのです』と。

もちろんS&Tには現在1点ありますよ。😆

実物ご覧になりたい方はぜひ足を運んで下さいね。一見の価値ありです。

それでは皆さん本日も良い1日を。