こんにちは。S&Tの上村です。BMWが世界で最も黒い物質とされる「ベンタブラック」の派生素材で塗装したX6の特別モデルをモーターショーで公開すると発表しました。
ベンタブラックと言えば英国人アーティストのアニッシュ・カプーアさんを真っ先に思い出す方も多いことでしょう。
アニッシュ・カプーアといえば、底知れない真っ黒な穴のアートを制作。その展示でケガ人が出たことでも話題になった人物です。そしてそのけた外れの黒さを発揮するベンタブラックの独占使用権を取得したのが彼でした。そのためたくさんの反発を招いたなんて出来事も記憶に新しいと思います。
今回使用されたのはこのベンタブラックとは違い「ベンタブラックVBx2」というものだそうです。「スーパーブラック」に分類される一方で、どの角度からも少量の光を反射するため、元のベンタブラックよりも自動車用塗料に適しているんだそうですよ。
カプーア氏はベンタブラックという素材を独占して他のアーティストから『材料の独占はすべきではない。』と反発を買いましたが、これとは違うものの今回実際の生活の場面においてこの塗料が使われることは楽しみですね。実際にアニッシュ・カプーアさんの作品を見たい方は金沢21世紀美術館などでも展示されています。
アートなんて関係ないと思っている方にとって、今回の発表はアートと生活がより近く感じる出来事となってくれると嬉しいなと思います。