こんにちは、S&Tの上村です。ここのところずっと書こう書こうと思っていて忘れていたことが。😅
ずっと内緒にしていましたが、ここ数年何とか作品を入れようと頑張っていたアーティストがいたんです。その価格は申し分なかったのですが物理的に作品が入手できなくて、作品があるとお知らせがきても次の瞬間には完売していた作家です。
もう手に入らないだろうと皆さんにご紹介するのは諦めていたのですが、つい先日1通のメールが。アメリカのアーティストですが今度ヨーロッパデビューが決まったのでお知らせしますと書かれています。今なら作品を譲る事ができますというので、密かにやっと皆さんにご紹介できると喜んでいました。
リストを見てこれいいなとかワクワクしながら選んで、いざ値段を聞いてみると…。
なんと私が知っていた価格とはとんでもなく乖離していておよそ10倍。😭
たった数年のことでしたがもうご紹介するのを諦めました。
名前もここでは書かないでおきます。だってご紹介できないんですから。
知りたい方はS&Tへいらっしゃった時にでもお尋ね下さい。こっそりお教えしますよ。(笑)
本音を言えば1枚は欲しかったなぁ。😅
よくあることですが残念です。
皆さんはこんな事が起きないように気になるものは手に入れておいた方が良いですよ。ま、そううまくはいかないからアートコレクションは面白いのですが。
なんでも自分の思い通りにいったら面白くないですもんね。
負け惜しみです。(笑)
皆さんもこういう経験は1度や2度じゃないはず。そのために私がいるのですが、それでもこういうことって起こるんですよね。
やっぱりアートは面白い。
というわけで本日の1品です。
Mandy El-Sayeghは1985年マレーシア生まれのアーティストです。現在はロンドンを拠点に活動しています。
彼女は物質と言語の探求に根ざした、プロセス重視の作品を制作しています。緻密なレイヤーを持つペインティング、彫刻、インスタレーション、ダイアグラム、サウンド&ビデオなど、幅広いメディアを駆使して、身体的、言語的、政治的な秩序システムの形成と崩壊を探求しています。
彼女が特に興味を持っているのは、「部分と全体」の関係を探求することで、重要でありながら未計画なものが、さまざまな小さな相互作用や反復によって出現し、成立していく様子です。彼女は、バラバラの断片、テキスト、どこからか探してきた画像をコラージュし、有機物を模したラテックス、ゴム、粘土のような素材と重ねることで、これを物理的に示しています。手描きのグリッドや幾何学的な型など、単純で反復的なパターンを通して、意識的に意図されたり予期されたりすることのない形式的で物語的な合成を引き起こしています。
彼女は私たちの思い込みや、一般的に疑問視されることのないシステムに対する理解に疑問を投げかけます。
彼女はこう言っています。
『私は工芸品は民族誌的な証拠としてではなく、持ち運び可能なエコロジーとして、移動し、旅をし、文化的な均質性ではなく、文化的な混交性に貢献するという考え方に興味がある。これらの要素はすべて、私たちがどのように歴史を読み、どのように現在を消費するかを常に塗り替えているのです』と。
現在1点だけS&Tへ入荷しております。ご覧になりたい方はお早めに。
それでは皆さん本日も良い1日を。